高橋 色鉛筆
こんにちは!マユカです。今回は高橋さんの作品をご紹介していきたいと思います。
入会して数枚描いて頂く基礎デッサンが終わった後、初めての着彩作品は『色鉛筆』を選ばれました。色鉛筆は混色しなくても沢山の色数がありますので、少しずつ塗り重ねたり、直感的に色を乗せることが出来るのでとても扱いやすい画材です。
いつか描いてみたいと、取っておかれたクリスマスケーキの写真を雑誌から切り取りお持ちになり、丁寧に制作されました。
高橋さんが選んだモチーフは食べ物ですから、鮮やかな色を影に乗せることで全体的に明るく美味しそうに魅せています。暖色には食べ物を美味しそうに魅せる効果があるため、クリームやフルーツだけでなく、線画部分にも赤っぽい色が使用され、深みが出ており 側面の影の付け方やお皿から、丁寧に塗り重ねた筆跡を感じますね。最初に「色鉛筆は扱いやすい画材」と書きましたが、難点はガリガリと強い筆致で描いてしまうと画用紙がつぶれ、塗り重ねることが出来なくなることです。
しかし、高橋さんの作品はそれぞれのパーツにたくさんの色が使われていますね。これは優しく描き進めた証拠でもあり、見ていて単調に感じない利点もあるわけです。
周囲にあるモチーフも、少し上から見下ろした構図で形を取るのは大変難しいですが、しっかりと整合性が取れているため違和感なく見ることが出来ますね。
スイーツだけでなく、トーストやお刺身などの食べ物でも黄色や赤、オレンジなどの暖色を意識して使うと美味しそうに魅せることが出来ます。ダイニングの照明が温かみのある色が選ばれるのと同じ効果です。食べ物を描く際はぜひ意識して暖色を使うようにしてみてくださいね!