モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

丸い形に命あるもの

2012-06-14 22:03:00 | 親子
Oyako_3
伊藤です。
本日は、親子クラスの作品から、わずか数ヶ月で刻々と人物の表現方法が変わっていく様子をたどっていきたいと思います。親子クラスに入る前は、ちょうど『なぐり描き』と言われる時期で、こどもの手の動きに合わせて様々な線が生まれ、描くことが始まります。この線と線が繋がって丸になり、やがて大小の丸や楕円・点などを構成して始めて「かお」が描けるようになってきます。丸こそ表現の源です。きれいな丸、大きな丸、小さな丸をたくさん描きましょう!

では左側の作品から順に見ていきましょう。
一番左の作品は、大小4つの丸はパパ・ママ・ぼく・弟で、さらに家族を囲むように大きな丸が何重にも描かれています。家族を包み込むような虹色の丸がとても安定感がありきれいですね。
2・3歳児の世界はまだまだ小さく周りへの意識も低いので、まずは自分やお母さん、お父さんから描き始める子がほとんどです。

次に2番目の作品ですが、顔の周りから放射状に太陽のように線が描かれている表現方法ですが、このくらいの年齢でよく見られます。こどもにとって丸い形は、命あるものを感じるといわれ、また放射状の直線は、エネルギーを表すものとも言われています。ある時期どの絵にも太陽のような毛虫のような線が描いてあり、不安に思うお母さんもいらっしゃいますが、これも発達段階のひとつなのでどうぞご安心を。

そして3番目の作品は、ご存知の方も多いと思いますが、顔から手や足が出る表現法方法『頭足人』です。顔をよく見ると、顎あたりの部分的に色が塗られているのがお分かりでしょうか?色だけでなく、小さな丸もあります。これ、きっと洋服やボタンなんですよ。おもしろいですよね。頭と見られる円形は、実は胴体も含まれていることも多いのです。

最後の作品は、もう立派な人物画ですね。線と丸と点で構成された人物画のスタートです。いろいろな基本形を組み合わせて描いてみることでこれからどんどん発展していきそうです。この描き方ができた!うれしい!と感じれば、ボールを上手く投げられるようになると何回もまたやってみたくなるように、きっとまた描きたくなってきます。

親子クラスでは、いろいろな素材を使った造形遊びの他にクレヨンや絵の具でお絵描きの時間もあります。
2・3歳の年齢は成長が目覚しい時期なので、個人差はありますがお絵描きもこのように変化があります。
お母さんがお隣で見守ってくれる安心な環境でまずは体験をしてみませんか?
現在親子クラスは定員に空きがございます。ぜひご参加をお待ちしております。

次回親子クラスは、6月26日(火)10:30~11:30です。
<スタンプであじさいを描いてみよう!>
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