
アンティークの錆びたランプと革のブーツはハードな印象そのままに、しっかりどっしり描き上げました。
まずB系の濃い鉛筆を多用して明度差を出し、その後にH系の薄く硬い鉛筆で質感を出しています。普通はこの作業、1回でいいのですが、猪野さんは何回もこの作業を繰り返し、「もういい加減おしまいにしましょうよ!月謝もったいないし。」と何度促しても耳を貸さず、(私が)イヤという程時間を掛けて制作しました。(最後の方はこだわりというより、私に対する反抗心じゃないかと思っていましたが、猪野さんどうなの?)しかしそのお陰ですばらしく重厚感ある鉛筆デッサンに仕上がりましたので、やはりこだわりだったのでしょうね。
ブーツは私がバイクに乗っていた頃に買った、重たい皮製。たいして履く前にバイクを盗まれ、そのまま履く機会もなくなりモチーフ棚に置かれましたので、こうして時間を掛けて描いて頂けると、私が履いていた時間よりも長く使用してもらえているようで嬉しいです! オバラ