横瀬 『薔薇』 透明水彩バラを一輪持つ姿がキザでなくキマル紳士、なんて日本人ではそういないと思いますが、横瀬さんはそんな数少ないジェントルマンの一人。（昨日のブログにアップさせて頂いた横瀬さんのお父様でもあられます。）
この作品は、ベルベットな風合いのバラをご自分で用意されて制作しました。
植物は私も好きでよく描きますが、一輪の花を手に持ち、角度を変えながら描き写すとたくさんの表情を見付けることができます。また描いているうちに時間が経ち、開いてきたり枯れてくる様子も観察できますので、この作品のように何本も花を描いているように見せることもできるのです。
ピンク、赤、紫という、下手をすれば安っぽくになってしまいそうな透明水彩を何度も塗り重ねて、上品な色合いを作り出しました。
同じバラを描き続けたせいなのか、なんとなく若い女性が大人になっていく様を見ているような気持ちになるのは私だけでしょうか？ オバラ
