木村 鉛筆デッサン平日は毎日大変な（たぶん）仕事をしながら、毎週日曜日の朝は修行のように紙に向かい鉛筆を動かしている木村さん。入会してからまだ一度も色は使わず、ひたすら鉛筆デッサンを続けています。
カゴとほおずきはほとんど変わらぬ素材“乾燥した自然物”ですので、その違いを出すのが大変難しかったとおっしゃっていました。カゴの枝とほおずきの枝はごちゃごちゃとして色も交じってしまい、差を出すのに苦労しましたが、実際とは少し濃淡を変え、色の差を出すことによって克服しました。
デッサンは正確に写実することが正解ではなく、自分の中で一度噛み砕き、消化してから形にすることで深みを出します。写真みたい、というのは褒め言葉ではないのです。
木村さんのフィルターを通した作品を、これからも期待しています。 オバラ
