晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

ISS拡大撮影ミッション(5)「4th ショット」

2008年05月21日 | ISS(国際宇宙ステーション)
5月21日20時30分、ISSが仙台上空を通過する予定…。
条件は…、最大仰角87度!!直距離348km!!!、
なんと天頂を通過していきます。それは、すごい。

ということで、ひさびさの拡大撮影ミッションです。
今回はWHYTY DOB 30cmにパワーメイト2倍を取り付けての
チャレンジです。日没前に望遠鏡を設置して…暗くなったら
輝星でピントあわせをして、準備完了…の予定でしたが、
暗くなっても星が出てきません。薄雲が出ているようです。

やっと見えたアルクトゥールス、レグルス、土星でピント
合わせをするものの、どうもはっきりしません。

今日の透明度では仕方ありません。ピントゲージ代わりの
デジタルノギス測定値18.86mmで撮影してみましょう。

ISO1600、露出は1/400にしましょう。通常この露出では
露出オーバーになりますが、薄雲による減光があるので、
やや長めの露出設定で撮影です。

南西方向にISSが見えました。ドブソニアンは経緯台なので
導入は非常にスムーズです。とはいっても、焦点距離は3000mm
です。視野は20分ほどしかないので、ファインダーの十字線に
きっちり合わせないと視野からすぐに外れます。

できあがった写真を見ると、案の定何も写っていないコマが
かなりありました。写っていたのは半分程度です。

では、写っている写真を見てみましょう。

おー、さすが3000mmです。天頂付近の写真は
拡大しなくてもISSの形がわかります。

あー、やはり露出オーバーですね~。
解像度もよくありません。薄雲の影響か、
焦点距離を2倍にしたためか、感度を1600にした
からなのか…、とにかく、よくないです。

とりあえずフォトショップで画像処理をしてみましょう。

ほ~、真下からみたISSの形がよくわかります。
右側が進行方向です。左側の後部にはATVがドッキング
しているので長く見えます。ラジエターが地球方向に向いているので
反射して明るく見えます。細部はわかりませんね~。

さて、いよいよ6月1日には「きぼう(本体)」が打ちあがります。
「きぼう」はISSの中でも最大級のモジュールなので、条件が
よければ地上から撮影できることでしょう。「きぼう」は他の
モジュールと比べて輝きが違うそうなので、意外とはっきり写る
かもしれませんね。