晴れ時々スターウォッチング

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Dawn Mission

2007年09月17日 | 宇宙開発
NASAの小惑星探査機「Dawn(夜明け)」が9月26日に2つの小惑星「ベスタ」と「セレス」に向けて打ち上げられます。

セレスは小惑星番号「№1」が示すように1801年に発見された小惑星第1号。
直径が950kmもあり、アステロイド・ベルトでは最大の大きさである。
昨年のIAU総会で準惑星と分類されている。

ベスタは小惑星番号「№4」の小惑星である。発見は1807年、直径は530km
明るさが肉眼等級なので望遠鏡を使わずに見ることのできる小惑星である。


同じアステロイド・ベルトにある小惑星だがこの2つは似ている
ところがない。


ベスタはよくある小惑星タイプであり金属コアをもつ岩石型である。
しかし、セレスは金属コアがなく、岩石コアの周囲を100km以上の氷が
覆っていると考えられている。


太陽系形成初期の状態を保っている「太陽系の化石」と言われる
小惑星たち。この2つの小惑星を調べることで太陽系の夜明けを
探ることができるはずである。

期待されるミッションであるが、かなり長期的なミッションである。

リフトオフ 2007年9月26日
火星フライバイ 2009年3月
ベスタ到着 2011年9月
ベスタ出発 2012年4月
セレス到着 2015年2月
ミッション終了 2015年7月

Dawnはキセノンイオンエンジンで宇宙を航行する。


本体下部で斜め下に向いているのがイオンエンジンである。


このミッションは一度はキャンセルとなったが復活したミッションである。
7月の打ち上げ予定は天候不良と他のロケット打ち上げ優先のため
延期となり今回が三度目の正直である。9月26日のリフトオフを見守りましょう。