駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

トランプとルペンの世界は

2017年04月24日 | 世の中

        

 フランス大統領選挙はルペンとマクロンの決選投票になった。マクロンのことはよく知らない、マカロンに似て甘くハンサムで女性に人気かというつまらない連想が働く程度だ。ルペンにしてもフランス第一(正確には私を支持するフランス人第一)と叫ぶ極右の女史という程度の知識しかない。しかしまあ、移民排斥異論排斥純系尊重と極右の主張は似ているので、想像はさほど外れてはいないだろう。既存メディアを嫌いツイッター多用して支持者に呼びかけるところなどトランプに似ているとする報道もあるが、似ていたとしてもお互いに自国第一自分第一の人だから、連携するとは考えにくく、連携できるところは少ないだろう。それにトランプはアメリカーファーストといってもアメリカの利益ファーストでイデオロギーの香りは薄く極右の人ではないと思う。

 一昨日、勉強会で偶然後輩のT君と一緒になったのでちょっと話をした。最近、当地に珍しい高層マンション最上階に移ったと聞くので、見晴らしはどうと聞くと「僕は高所恐怖症なんで、家内は喜んでいますよ」と言う。唯、趣味のフルートの練習は楽しいという。周りに音が響かないのと驚くと、最上階の他の部屋は人が住んでおらず、週末時々来るだけなんですよと、びっくりすることを言う。「なんだかよくわからないんですけど、資産家は投資で最上階を買うみたいで、京都や東京の人らしいですよ」。

 どうも何だか、よく知らない世界があるらしい。都会の高級住宅地に医院を開業すれば、そうした世界を垣間見られたかもしれない。真逆の生活保護の患者さんを数多く見ているので、そうした世界には詳しくなり実感による知識も豊富になったが、世界は横だけではなく縦にも広がっているようだ。

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小池知事を誹る男達

2017年04月23日 | 町医者診言

        

 文藝春秋を以前より頻繁に買うようになった。石原さんと小池さんの言い分を読んでみると、私には小池さんの方がまともで都民の支持を理解しておられると思った。石原さんは大所高所から物を見る長所を持っておられると思うが、自分の沽券に囚われて記憶が変容あるいは薄れていると診る。物事を俯瞰して尊大だから大将に見えて寄り添ったり威をかりる人もおられるだろうが、一番の肝心な責任を感じるという資質に問題がありそうだ。

 見出しだけで詳しくは読んでいないので、論評は行き過ぎかもしれないが、どうも小池さんを悪く言う与党政治家が多いように見える。恐らく不協和音と感じるからだろう。しかし、情報を公開して物事を決めようとする小池知事の手法のどこに問題があるというのだろうか、豊洲の地盤に新たな汚染が確認され(だから直ちに適さないというわけではない)築地市場は規模が縮小しているという現実を踏まえ、豊洲に決まった経緯を明らかにして新たに判断しようとするのはまともに見える。女性の共通点かメイ首相も選挙で自分の支持基盤を強くして決断しようとしている、小池知事が都議選で自分の支持基盤を強化して、意地悪男どもを退けて決断しようとされるのは理解できる。

 とにかく自分の意に染まないから足を引っ張ろうとするのは老年の蒙昧ではないかと申し上げれば、どこの藪医者だということになりそうだ。

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目白押しのニュースから

2017年04月22日 | 小考

          

 どういうわけか目を引くニュースは重なる。ヨーロッパの英仏独の選挙、北を巡る緊張、陛下の生前退位問題、自民党の劣化醜聞、現金泥棒・・・。官邸も森友問題が霞んでしめたとは言っていられない状況だ。

 目白は見たことがあるが目白押しは知らない。七、八年前に亡くなったY爺さんは「先生、内緒だよ」と言いながら目白を飼う面白さを教えてくれた。確か捕まえ方まで教えてくれたと思うが、目白押しがどんな様子かまでは聞き忘れた。

 中で素人の私でも容易に察しがつくのが3.8億円強奪事件だ。周到に準備されており、誰かが犯人に情報を漏らしていたか、何らかの方法で事前に情報を掴んでいたに違いない。私は資産家ではなくかろうじて準資産家に手が届く程度なのだが、その私でも現金は3.8憶の二桁下の三百万程度しか手で持ってみたことはない。3.8憶円が手では持てない量なのは明らかで、其れを持ち運ぶ、またそうした現金で取引をするのは尋常ではない。目を眩ませる、記録を残さない・・、いろいろやましい事情があるのではと思えてしまう。盗まれた人物は日頃から、そうした金額の現金を取り扱い慣れていたのだろうか、とにかく警戒不十分でそうした人物がこうした額の現金を扱っているとしたら、庶民の知らない薄暗い世界があるということになる。遠い昔、黄金の七人と言う傑作映画があったのを思い出す。ロッサナポデッサは居るのかなと余計な想像をしてしまう。

 偶然か、警戒のたまものか、七億円の現金を密送しようとした韓国人が福岡空港で捕まった。車関係の社長に頼まれた別件らしいが、不穏な世の中を狙って何だか悪い奴らが暗躍し始めているらしい。意外にマレーシア警察に実力があった。ここは評判の高い?日本の警察力を目にもの見せて、悪をぎゅーと懲らしめてほしい。

 いつも思うのだが推理小説家はわかっている材料から事件を推察してほしい。腕の見せ所だ。小説のネタにするので内緒などけち臭いことは言わず、知恵を絞ってほしい。そうそう、税務署も頑張ってください。

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驚くニュース厭きれるニュース

2017年04月21日 | 町医者診言

        

 セレーナウイリアムズ妊娠のニュース。スポーツ芸能人のくっついた出来たの話題に興味はないが、今回は感想が浮かんだ。鬼も三十五、番茶も出頃ということか、しかし、母は強しというからな、復帰してまた記録を伸ばすのだろうな。

 稲田防衛大臣は無能 言う方も言う方 言われる方も言われる方、そして任命する人も任命する人だ。

 一番驚き厭きれたのが 妻は私人と閣議決定というニュース。既に旧聞のようだが、ネットのフェイクニュースとばかり思っていたのだが、本当らしいので伝家の宝刀をここまで錆びつかせたのかと恐ろしくなった。何はなくとも、権力維持能力だけには長けている閣議の核の三人衆の脳も麻痺してきたらしい。なぜマスコミやネットでは大問題にならないのだろう、不思議だ。小さなことでも方法に関わることなので、大きな問題と思う。なんでも閣議で決めれば通ると思っているのだろうか。根が腐ってきている。私人と言う言葉で臭いものに蓋をしようとするトリックが丸見えだ。私的公的にはグラデーションがあるので、勿論簡単に白黒は言えないが、立場によって社会に影響を及ぼせば公的な意味合いが出てくる。これは閣議で決めることではなく、世の常識が判断することだ。尤も、世の常識の方もあやふやになってきているのかもしれない。

 寄らば大樹と思っても、もはや(もともと?)大樹は寄る人を助けてはくれないと診る。民力回復と有能なジャーナリストの出現が鍵と駅前風見鶏は観測している。

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背伸びしてみる海の向こう

2017年04月20日 | 小考

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 どこの局か覚えていないがレポーター(女性が多い)が見知らぬ外国を旅する番組がある。そこに登場するのが現地在住の日本人だ(これもほとんどが女性)。ええこんな所にもはちょっと失礼な感想だが、世界のあらゆる所に日本人が生きて住んでいる。

 なんだか何でも日本が一番的な人にはえっなんでという感じがするかもしれない。縁あって異国で生きる、それに様々な感想はあると思うが、良いの悪いのというのは行き過ぎで、そう言う資格のある人は居ないと思う。

 昔、違いがわかるというコマーシャルがあった。こっちの方が旨いぞと訳の分かっていそうな人?を起用していたような記憶があるが、自力で違いが分かる人は違いを受け入れる度量もお持ちだろうと推測する。

 どの国が住みやすいどの町が住みやすいは一興だが、そこには様々な要素があり、単純には足せない点数を総合点で表しているので絶対のものではない。大体どこに生まれるなんて選べないのだ。

 旅行でわかることは限られていても、行ったことがないのに比べれば雲泥の差で、外国旅行はしてみるものだし、縁あれば可能であれば住んでみれば見分視野が広がる気がする。海外青年協力隊の経験は日本列島に染み渡っているだろうか。半藤一利さんが心配しておられる政府のやり方を見ていると日本は平和ぼけで、人生(人間)至る所に青山あり(私はこれを文字通りに受け取っている)という心が失われてきている気がする。

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