駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

日本式人間都合流がどこまで

2015年04月20日 | 町医者診言

すぬ               

 天候不順が続くが今日辺りが四月最後の風雨になってほしい。昼過ぎから雨の予報が出ているが、それは空を見れば分かる。     

 街の臨床医の能力で分かるとも思えないが何となく日本式というか日本流が分かってきた気がする。一神教の国と違い絶対の原理原則を持たないので、良く言えば効率効果で悪く言えばご都合便宜で物事を判断してきたように思える。勿論、時にそれが上手く行かないこともあるようで、歴史的にはそうした基準による失態はいくつかあっただろう。

 外交の原則が敵を知り己を知ればにあるとすれば、未だこの点で日本は外交交渉で至らぬところがありそうだ。異端どころか犯罪人にされた佐藤優さんのような人を生かすことが出来ないところにも外交の力不足が現れていると思う。

 専門的な知識も経験もない臨床医が何を言うかと笑われるだろうが、誰しも考え観察しながら六十年を生きればそれなりの見識を持つものだ。優れたものである保証は全くないが、発言権は与えられる。

 TPPの落としどころに日本流がどこまで通用するか、外交は異国相手なのでまた間違えたということがないようにして戴きたい。最終責任は安陪首相にあるわけで鼎の軽重を問われることになるだろう。発言を遡れば明白だが、もう先延ばしには出来ない。

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展覧会に出品の運び

2015年04月19日 | 趣味

              

 この一ヶ月は忙しく絵を描きに行けなかった。昨日漸く仕上げに教室に行けた。遂に私の絵も教室の展覧会で展示されることになった。

 他の会員は意匠というか芸術性というか、風景画ではなく心象風景のような何十号という大作が多く、それに比べると私の絵は平凡な感じはするが、疲れない絵なので評判は悪くない。女房も中々良いと褒めてくれた。

 次に書く風景も決めて貰い、恥ずかしいような嬉しいような気分で帰宅した。葉書の招待状を顔見知りに見に来て貰えるように配ってやろうと思っている。

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トラック野郎の横顔

2015年04月18日 | 人物、男

              

  愛川欽也さんが亡くなった。数日前までの寝たきり介護らしいという詮索報道とは違って好意的な報道が多かった。俳優や司会者としての愛川さんはよく知らないが、一時パックインジャーナルを見ていたので、物怖じせず自由に物の言える人だという印象が強い。偶然かも知れないがトラック野郎の相棒だった菅原文太さんも、権力に臆せず物を言う人だったのでどこか底流で相通じる所があったのかも知れない。

 こうした横顔が、どこまで愛川欣也の素顔を伝えるものかは分からないが、十全に生きようとされ、十全に生きられたのは確かな感じがする。さよならよりも千の風になってと申し上げたい。

 戦前の記憶を持つ骨太の人が居なくなるのは淋しいが、松明は受け継いでゆきたい。電波に乗る人活字を繰り出す人はトラック野郎の意気を感じて欲しい。

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内緒ではなかったのか

2015年04月17日 | 診療

             

 青空は一日だけだったようで鉛雲の下を駅まで歩いた。気温は上がっているようで到着時には上着を脱ぎたくなった。  

 先月、介護関係の会合でたまたま隣に座った薬剤師の中年女性が患者Yさんのお嬢さんということがあった。自己紹介のあと、母がお世話になっていますと切り出され、実は母がお酒を飲んで困るんです・・・から始まり、私が注意しても聞かないので先生から診察時に注意してくださいと色々頼まれた。最後に私と会って頼まれたのは内緒にお願いしますと言われた。「はいはい」と二つ返事でお引き受けしたのだが。

 一昨日、Yさんが受診された。頼まれたことをそれとなく注意しなくてはと一呼吸置いていると「先日、娘がお世話になりました」と始まり「私のお酒のことを聞かれたんでしょ、いえほんの少しですよ。ちょっとイライラすることがあるもんですから」、えっええと頷く間もなく「娘はああ言いますが、あの子も・・・」と。そのうち娘が分が悪いような話まで飛び出してきた。手の内を知られていた上に、畳み込まれては、与太郎の使いのように「はあ、はあ」と頷くしかない。「それではいつものお薬をお出ししますので、どうぞお大事に」とお引き取りを願う始末になった。

 どうも女性はなどと書くと反撃に会いそうだが、内緒と言ったのを忘れたか、それとも母親の方が一枚上手だったのか、まあ母娘で隠し事のないのは良いことと思えばいいのか、百戦錬磨?のはずの私も一本取られてしまった。

  

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批判は的を得ていても

2015年04月16日 | 町医者診言

                  

 今日は久しぶりの好天で春の淡い青空を仰ぎながら出勤してきた。私の様な市井の個人医でも住居が離れている医者は増えて居る。いろんな理由があるだろうが、離れていると気持ちが切り替わり休養しやすいからというのが一番だろう。

 民主党の細野さんが安陪首相を幼稚と批判している。幼稚というのは喩え当たっているとしても失礼な感じがして、批判の為の批判のように響いてしまう。残念ながら民主党は自民党の対抗勢力としての期待を失いつつある。有権者は飽きやすく忘れっぽい上に、政治に無関心になっている。統一地方選挙の低投票率はそれを裏付けている。有権者を目覚めさせ心に食い込んでゆくにはどうしたらいいかと民主党は考えているのだろうか。部外者の言葉に耳を傾ける必要があると申し上げたい。

 自民党の対抗勢力が期待されているはずなのだが、野党はいつまでも一つの勢力になれないでいる。まじで、日本共産党に頑張って貰いたいと思ってしまう。

 安陪さんの怖いところは排除の論理が隠されていることだろう。国民のためという言葉には私に賛成の国民のためという本音が隠されているように聞こえる。政治は所詮、そうしたものなのだろうか。そうとしても、それを可能な限り最小限に収斂させようと熟成緩和させるのが政治家の仕事だと思う。

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