愛川欽也さんが亡くなった。数日前までの寝たきり介護らしいという詮索報道とは違って好意的な報道が多かった。俳優や司会者としての愛川さんはよく知らないが、一時パックインジャーナルを見ていたので、物怖じせず自由に物の言える人だという印象が強い。偶然かも知れないがトラック野郎の相棒だった菅原文太さんも、権力に臆せず物を言う人だったのでどこか底流で相通じる所があったのかも知れない。
こうした横顔が、どこまで愛川欣也の素顔を伝えるものかは分からないが、十全に生きようとされ、十全に生きられたのは確かな感じがする。さよならよりも千の風になってと申し上げたい。
戦前の記憶を持つ骨太の人が居なくなるのは淋しいが、松明は受け継いでゆきたい。電波に乗る人活字を繰り出す人はトラック野郎の意気を感じて欲しい。