駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

観せる歌、大竹しのぶ

2015年04月10日 | 人物、女

             

 大竹しのぶという女優さんが居る。なんでも名女優らしいのだが、特別ファンでもなく、なぜこのどこにも居そうな女性、勿論平均以上ではあるが、が名女優とか大女優とか言われるのか理解していなかった。ひょっとしたらそのありふれたところがいいのかも知れないと思っていたくらいだ。

 容姿は私から見ればやや美人程度で、声は良いが話し方はちょっと舌足らずで癖がある。尤も、近年こうした資質は女優の疵とはならないらしい。

 そうした印象を持っていたが、数日前テレビで歌を歌っているのを見て、成る程何かがある女優さんだなのだと分かった気がした。森繁は歌は演ずるように台詞は歌うようにと言っていたが、大竹しのぶの歌は自然に演じられていた。たかだか数分の歌なのだが、憑依を感じた。不思議な魅力があり、引き込まれてしまう。やはり平凡に見えて何か持って生まれた女優の魂を持っておられるようだ。

 最後にちょっと嫌みに響くかもしれないが、歌だけを聴くとさほどではない。観る歌なのかもしれない。聞くのなら私は倍賞千恵子の歌がいい。

 

コメント (2)
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