駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

なぜ大阪に

2019年08月12日 | 小考

       

 

 信長、秀吉、家康は同時代を生きた日本史上の重大人物で、これだけ対照的で興味深い人物は居ないと言っても過言ではないだろう。私の知識は微々たるもので解説能力は皆無だが、疑問は次々と湧いてくる。

 この頃大阪は日本の特異点ではないかと思うことがある。勿論、日本の各地にそれぞれの風光文化があるのだが、大阪はどうも強烈というか、えげつないというか、異彩を放っている。なぜ秀吉は大阪城を築き大阪に根拠を置こうとしたのだろう。そのことと今に残る大阪の文化はどのように結びついているだろう。これは一生掛かっても中々解けない大きな問題だろうが、小和田先生や磯田さんに小説家を加えて侃々諤々の議論をして欲しい。存命であれば司馬遼太郎さんや開高健それに堺屋太一氏にも加わってほしいところだ。物凄い火花が散るだろう。何とかして聞きたい、声帯模写があるのだから思考模写で、どなたかに架空鼎談をこれをテーマに書いて欲しい。

 大阪にはこの二十年、年に一度訪れているのだが、よく分からないというかどうも馴染めないというのが本音のところだ。短期間の滞在のせいもあるだろうが、あんまり住んでみたいとは感じない。そう言えば川本三郎さんの大阪紀を読んだ記憶が無い、「大阪の宿」という邦画があるから何か書いて居られるかも知れない。まあ大阪人の友人は居るし、開高健は好きなので、全く合わないわけでは思うが。

 

コメント
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