駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

おしゃべり男と無口な女性

2019年08月18日 | 小験

               


 おしゃべりは女の特徴と言われることが多く、確かにそうした傾向は認められるのだが、世の中にはお喋り男も少なくない。四、五人に一人居る感じがする。無口な女性も居て、これは五、六人に一人くらいだろうか。

 お喋り男は軽く見られたり煙たがられたりすることがあるが、私は自分が口数が少ない方のせいか、お喋り男が嫌いではない。喋ってくれるので合いの手を入れながら聞いていれば良いので、同席したときは楽で助かる。それにお喋りに悪い人は少ないような印象を持っている。そのために軽く見られる傾向があるのかも知れない。

 おしゃべりな男性は例外はあるだろうが、文章を書くのは苦手のようで、会議のまとめを書いてくれないと言われ愕いたことがある。あんなに沢山発言したのに何で私にお鉢を回すのと思ったが、文章を書くのは面倒でないので書いてあげた。

 おしゃべり好きは患者さんにも言えることで、口の軽い人と重い人と色んな方が居られる。よく話される人は誘い水で、あれこれ話されるので、この頃って二三日、一週間、一ヶ月などと、網を絞る合いの手を入れていけば、自然に経過が分かってくるので楽だ。口の重い人は、こちらから具体的に細かく聞き出さねばならないので、手間が掛かる。ただ口の重い人の方が尾ひれがないので、正確な情報が得られやすい。

 患者さんがどちらかと言えば口の重い?私をどう思っているかというと、話しやすいと言われる方が多いので不思議だ。特に大人しい感じの女性に「先生は話しやすい」と言われる。中には総合病院を受診した帰りに私の所に寄って、こう言われた何にも説明してくれない(説明しているはずだが専門用語が混じり頭に入らないのだろう)、などとお喋りして行かれる患者さんまでいる。「ああ、そう」と聞いているだけなのだが、何だか話すと落ち着くらしく、待合室のサーバーの水を飲んで幾許かの再診料を払って帰って行かれる。何だかなあ。

コメント