駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

李下に冠を正さず

2019年08月03日 | 政治経済

                 


 韓国のホワイト国除外が閣議決定された。どうも近年の閣議決定は危ういのではと申し上げたくなる。今こうした決定をすることが賢明だろうかと政治外交の素人ながら心配してしまう。菅官房長官が「ホワイト国除外は日韓関係に影響を与えない」と説明したと伝えられている。しかしそのようには見えない。李下に冠は正せば、韓国に反日感情を煽る手立てを与えてしまう。日本でも韓国の態度からは当然の報いとする嫌韓感情が高まっている。外交というのは相互関係で信頼のない口先の言葉だけの弁明ではすれ違うばかりだ。プロの政治家の方策は素人とは別と言われても釈然としない。

 権力者は支持率が落ちるとしばしば敵愾心を煽って支持率の回復を図ろうとする、とても危険だ。憎しみは憎しみを生み、憎しみで束ねれば発火する。悪は懲らしめて更正するものだろうか、逆恨みでこじれることの方が多いだろう。政治のことなど一人が心配しても始まらないと言われそうだが、一人に政治状況が大きな影を落としてくる。蟷螂の斧を掲げる所以だ。

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