駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

きっぱりと冬が来た

2016年12月12日 | 町医者診言

  

 今朝は頬に当たる風が冷たく、本格的な冬到来を感じた。寒さのせいか体長を崩した人が居て、電車が10分ばかり遅れた。

 千歳空港は雪で飛行機が飛べず、空港内に泊まったお客さんも多かったと報じられている。科学技術が進んだといっても天候には勝てない。静かに回復を待つより他はなく、騒ぐ人も居ない様子だった。雪を美しいと感ずる私と違い、雪国の人には除雪が負担で、一面の銀世界に又雪かとうんざりするらしい。それでも人は北国に住み、南洋の人達から反論は多いだろうが、科学技術の多くは北国からもたらされた。

 科学技術の進歩で人類は増え、人間の消費するエネルギーは天候に影響を与える程大きな量になっている。地球温暖化には人類総出で、手を打たなければならないのだが、政治的駆け引きが問題解決を難しくしている。

 世界が内向きというのは、取りも直さず自分の都合最優先を意味している。お互いの干渉を止め、我が道を行くというのとは違う。その積もりでも、二十一世紀ではそうした道は実際には不可能で、資源に恵まれたアメリカさえも孤立しては生きて行けない。

 内向きで言葉の魔術師その場の受け優先の政治家に囲まれる来年、役者の安倍首相が何処までやれるだろうか。日本では名優でも、日本の野党より手強いのは明らかで、国内で鍛えているから大丈夫とは行かないだろう。それに、海外のマスコミはなびく理由もなく、痛いところを突いてくるだろう。コップの中の嵐で右往左往している余裕はない年がやって来るのは間違いない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする