駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

困った患者様

2016年12月15日 | 診療

 

 今朝は満月が西の空に出ていた。私の目でもクレーターが確認出来るほどくっきり見え、宇宙に浮かんでいる感じがした。

 医療機関にはあらゆる人が来られる。だから時々どうも常識が足りないと思われる人も混じっている。職員も慣れているから、それなりの対応を取らせていただいている。

 まあ、しかし色々事情はあるとは思うが、診療代を払ってくれない患者さんには困る。年に数名おられ、何度も連絡を取って八割方は回収できているが、行方不明音信不通の人もいてそれは諦めている。

 困るというか嫌なのは、妙な言いがかりをつけて払おうとしない患者さんだ。日曜日に電話したら診察を断られた(こちらとしては電話に出ただけでも褒めてほしいくらいなのだが)。月曜日に受診したら採血が一回でできず何度も針刺され痛い思いをした。挙句の果てに総合病院へ紹介されたが、救急車でなくタクシーで行かされた(自分で車を運転してゆくというのを止めさせてタクシーで行ってもらった)。その時、持ち合わせが足りなくなると困るというので、料金は後日にしてさしあげた。

 しかし患者さん側の印象は別らしく、酷い目会わされた医院には金を払う気がしないと、逆ねじを食らわしてきた。困った事務から電話を回され、ああでもないこうでもないとご不満を聞いた挙句の果て、取りに来れば払ってやると言われた。じゃあ取りに行くと、たかだか千数百円だが、わざわざ取りに行ってきた。「先生、大丈夫でしたか」と事務は心配そうだったが、ハイこれと封筒に入れられた代金を受け取って帰ってきたことだ、やれやれ。

コメント
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