駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

いつかは破綻する

2016年08月22日 | 町医者診言

        

 台風の進路が例年と違い東にずれている。まさか五十年くらいで天変地異が起きるとは思わなかったが、地球温暖化のせいか、気候に関しては若い時の感覚が通用しなくなっている。人間の活動程度で大気の気温が変わるわけはないと、百年前は高をくくっていたのだが、今や予想以上の温暖化に戸惑いながらCO2削減の実効は遅遅としている。大多数の人間は目先のことに目が眩み、自分の都合を優先してしまう。

 ネバーエンディングストーリーと言っても終わりがないわけではなさそうだが、医療関連費用の増加はとどまるところを知らない。介護保険費用は倍増、異常高額薬保険適応で一人薬価が一年で三千五百万円・・など、まさか先を見ないで決めたわけではないだろう。唯、責任を取らなくてもよい役所というシステムは、書類に不備はなし、これは決まりだから、2年以上先のことは次の担当だからと動いて行ってしまう。これに歯止めをかける役割の政治家は票や支持を減らす厳しい施策は口に出さず、その場しのぎで票をかき集めてきた。昔、貧乏人は麦を食えと言った政治家が居たようだが、高額医療費も三割負担にし、それを払えない人は従来医療でと言う政治家は居ないのだろうか。

 やがて首相が頬かむりして闇討ちで行う借金踏み倒しがあるかもしれない

コメント
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