駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

まともな滋賀と京都、東京は?

2012年04月18日 | 町医者診言

    

 滋賀県の嘉田由紀子知事と京都府の山田 啓二知事が共同で大飯原発再稼働の前にまずクリアーしなければならない七課題を列挙し提言した。

 その7課題とは

 ・今夏の電力需給状況は事業者の資料だけで判断せず、第三者委員会で公平に点検する
 ・福島第1原発事故の事故原因を徹底究明し情報を公開する
 ・大飯原発の免震事務棟、防潮堤など恒久対策ができていない段階での安全性を説明する
 ・中長期的な電力確保策を示し、国民に節電の協力を求める
 ・使用済み核燃料の最終処理体制の確立に取り組み、工程を示す
 ・福島原発事故を踏まえた事故発生時の対策を構築する
 ・福井県による原発の安全確保の努力に感謝し、経済面で国の配慮を求める

 である。

 これは行政の長としての責任感と自覚から出た提言で、誠にもっともなものだ。思考停止の極論や暴言は間違いの元、よく調べてよく考えてから、判断しなければ末代に禍根を残す。首相は二千数百年の昔に「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば即ち殆し」と喝破されていたのを思い出していただきたい。

 一方、東京都の石原慎太郎知事が別荘でも建てようというのか、突然の不動産の買い物を発表。文句あっかと啖呵を切っている。どうも東京の石原大阪の橋下は言葉巧みで、芝居がかった突拍子もない大見得が十八番のようだ。さて、大向こうからなんとかけ声が掛かるか。

コメント (2)
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