メリルストリープは見事にサッチャーを演じていたが、マーガレットサッチャーの家庭がどんなものであったのかにさほど興味はない。政治家として生きた彼女を知っていればそれで十分。公的生活と私的生活は別次元のことだ。印象に残ったのは腕も良いが料金も高い医師に診て貰うシーン、「ご気分は如何ですか?」。と聞かれて、惚け始めていてもサッチャーは「ご気分などと聞かないでどうお考えですか?と聞いて頂戴」。と切り返す。本当にその通りだと思った。
テレビを見ても新聞を読んでも、消費税増税法案の中身がどこにもきちんと分かり易く説明されていない。内容を説明しないで内容を理解しないで、どう思うかと聞かれても気分を答えるしかないだろう。認知の気配のあるサッチャーでなくとも「馬鹿にしないでくれ」。と言いたくなる。殆どの人は、今、野田首相が押し通そうとしている消費税法案がどういう絡繰りになっているのか知らないと思う。
全ての買い物に消費税が掛かるのか、消費税を免れる消費はあるのか。消費税を上乗せして支払うわけだが、直接税務署に支払うわけではない、消費税を受け取った販売側がきちんと正確に我々の支払った消費税を納税してくれるのか。一体全体消費税が増税になって暮らしは良くなるのか。一将功なり万骨枯るじゃないが、財務省満足国民不満足というか、もっと深刻に赤字減って国民へたるになりはしないだろうか。
マスコミは医療に対しては声高にインフォームドコンセント(説明と同意)と叫んだではないか。直に懐に響く増税法案に十分な説明を求めないとはどういうことだ。小沢よりは泥鰌がましでしょうと問題をすり替えるのに、加担するのか。
以前にも指摘したが小沢グループとか小沢に近いという言葉を使わないようにして欲しい。小沢さんには悪いが小沢には悪者というイメージがマスコミに依って貼り付けられ、小沢グループというと悪い人の集まりのように響いてしまう(それが狙いのような気もするが)。マニフェスト固守派とか消費税尚早派とか、いくらかでも中身が分かる言葉にして欲しい。
亀井静香氏の言う通り、永田町に群がる人達は脳細胞疲労で賞味期限が切れている。賞味期限を切れたものはどうするか、家内に聞いてみよう。