goo blog サービス終了のお知らせ 

駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

米長邦雄の解説

2010年10月04日 | 趣味
 米長邦雄は引退棋士で将棋連盟の会長をしている。将棋以外のことにもいろいろしゃしゃり出る人なのでご存じの方も多いだろう。
 彼の解説は絶妙(特に聞き手が若い女性の場合)で、下手な落語より面白く、代議士の講演よりも為になる。なんだそれじゃあ、褒めたことにならないと云われるかな。
 なぜか彼が解説をすると絶妙手が出るのだ。羽生対加藤戦の羽生のあっと驚く銀ただ捨ての妙手、そして昨日の佐藤対屋敷戦で佐藤の放った苦し紛れの桂成らずただ捨て。これが決まってしまったから堪らない。屋敷は負けてもニコニコで感じ良いが、悔しさが感じられずもう一つ詰まらない。席を立って帰ってしまうとか、感想戦で憮然として一言も話さない棋士だったら、一層印象に残っただろう。
 米長邦雄の棋士としての評価は微妙で、中原がエアースポットに落ちた時に名人奪取と表現すれば失礼なと怒るだろうなあ。私の知っている将棋愛好家の間での評判はもう一つなのだが、話が面白いという点では群を抜いている。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする