駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

イタリアの成程

2010年10月30日 | 小考
 インターネットニュースでイタリアでは挑発的ミニスカートに五万円だかの罰金と報じられていた。得たり賢しと膝を打つ何とか親父と思われても心外だが、これは普通の発想で今までが片手落ちの感じがする。まあそれにしても何でイタリアでというか流石イタリアというか、喧しいことだ。
 罰金がいいとは思えないが、ほどほどと云うか場所をわきまえて云うか節度というものがと思う人は多いだろう。電車に乗ると、微妙なところ微かなところに味わいがあるのが忘れられたか、正直と率直をがさつと露骨に履き違えた装いの人が当然作法もなく坐り佇み、こちらを睨んでいることがある。おっとと目をそらすのであるが、良い心地はしない。
 男が駄目になったという論調をよく見かけるのだが、二つの性が纏わる世界で片方だけが駄目になることはあり得ない。濡れ落ち葉亭主などと言われれば、ザリガニ女と呼びたい方も居られると言い返すしたくなる。尤も、悪口を言い合うのは本意ではなく、そんな考えがごく稀に頭を過ぎることもあると申し上げておこう。
コメント
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