駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

落合博満にまつわる印象

2010年10月24日 | 人物、男

 落合監督の中日が日本シリーズに出場する。プロ野球ファンでなくなって久しいが、遠い昔の中日ファンとしては嬉しい。
 落合は孤立を好むせいかサービス精神の欠如からか記者受けが悪く、実際よりも不当に低い評価がされてきたという印象がある。それは彼自身の社会性や協調性の乏しさにも多少の原因があろうが、丁寧な反応がないあるいは愛想が悪いことに低レベルで反発するマスコミ取材陣に主因があるような気がする。
 公共性ということを考えれば、個人的な好き嫌いが記事の内容に大きく影響することには釈然としないものを感じる。たかがスポーツという考え方があるとしても、全ては繋がっているので、燕雀の意向で鴻鵠の行く手を曇らせることは避けられないものかと思う。
 何度も書いてきたことなのだが、人物や物事は一言では言い表せない。記者による評価形容よりも、足跡と内容を積み重ねて報ずることがマスコミの本筋だと考える。
 「オレ流」というのは鮮やかな切り口ではあるが、キャッチフレーズは含羞の人を偏屈に投射し、記者の独断をばらまく危うさを孕んでいる。
 落合は個性的で独善のようだが、実はもっと普通の人ではないかと私は観測している。
 

コメント
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