玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

干し野菜とズイキ炒煮

2013年11月22日 | ねったぼのつぶやき

 10日余り留守にして普段の生活に戻った後ハタと気がついた。確かこの時期「芋がら」を入手してズイキを作ってたんだと。早速いつも購入している農協に入荷状況を問い合わせた。「見かけませんね~」と。翌日再度試みると「天候不順もあって~」と入手困難の風。どうしても欲しいと申し出ると、農家に当たった後、折り返しのの電話で「10束取り置くから〇曜日来るように」とあった。霜にやられた農家が多かったらしい。

004 当日売場に5束出ており、買い増した2束と取り置いた10束計12束を車に積んで帰った。皮を剥き6本組にして干す作業に3時間は要したろうか。1~2日干すと茎は細くシンナリとなるが剥きたての茎はズングリして逞しく、一列に並べると壮観だ。ズイキ作りは私の恒例の家事作業の一環になっているので、今年はダメかと半分観念していただけに殊のほか嬉しい。「ズイキ」はマーケットでは先ず見かけず、デパートではなくもないが探すのはかなり難しい。同世代以下の人達は恐らく実物を見ても、物事態も料理法も解るまい。乾物にすると保存できて通年使用可能な貴重な食材である。

 かつて主婦達は、味噌・醤油を手始めに色んな行程・工夫を凝らして食に限らず、生活をヤリクリしていた。手間を承知でやっている私すらも、セイゼイ干し野菜や、それらの味噌漬け、酢漬け程度である。私が手伝っているディサービスは、かって主婦業を張っていた方々の集団の様なものだ。私は折々、今何をどうやっているといった話題を出す。そしてそれらを使い、手作りした漬物や差し入れを持参すると、皆さん喜んで召しあがって下さる。利用者様とのこの種の付き合いは、若い職員には真似できまいと少々自負もしている。ズイキが完成したらアク抜きして、千切りした人参・白滝・薄揚・干しシイタケと炒め煮にして皆さんと共に愛でよう。

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2 コメント

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11月25日の郷土の新聞に「ねったぼ作り」とう... (今でも青春)
2013-11-28 10:01:20
11月25日の郷土の新聞に「ねったぼ作り」とう記事がありましたので、一筆執りました。
 小生の田舎では「ねったぼ」というのは「ネーボ」というような言い方だったと思います。
 写真や添付ができないので、見出しだけですがお送りいたします。
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コメント有難うございます。呼び方は色々のようで... (ねったぼ)
2013-11-29 07:14:54
コメント有難うございます。呼び方は色々のようですね。当時は餅つきの時しか作れなかった「ねったぼ」は、美味しくて大事なオヤツだったのは同じでしょう。大きな「ばら」にねったぼがのしてあり、風呂敷よりも大きな布巾が掛けてありました。学校から帰ると、布巾の端をそっとめくり端っこを切り分けて食べてました。今でも年に1~2回は作るのですが、かっての旨さには勝てません。
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