玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*津田塾と武蔵美

2013年11月19日 | 捨て猫の独り言

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 私の家から東と西の隣り町に特色のある二つの大学がある。それぞれ津田塾大学と武蔵野美術大学である。徒歩15分の距離でいずれも玉川上水沿いにある。津田塾には昨年度は学生が主催する週に一回の公開講座に熱心に通った。今年はその講座から足が遠のいているが再び出てみようかと考え始めている。私が先月末の10日ほどの旅行で疲れが出て、ぼんやりした気分で過ごしていたとき、チラシで知った津田塾祭に出かけた。9日の土曜日の3時から「塾生コンテスト」が目当てだった。これは塾祭が始まって以来初めての企画だという。

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 夢に向かって輝く津田塾生に登場してもらい、同じ津田塾生に刺激を与えるのが狙いだという。「塾生コンテスト」の標題の下には「All-round woman contest」とある。出場者は4年生1名と1年生2名の合計3名だった。第一審査は主催者から出場者への個別の質問、第二審査はそれぞれの津田塾での学生生活、第三審査は私の大切な一品である。冷え込む中会場を訪れた人たちはつぎのようなことがらを知ることになる。津田塾の特徴の一つは「都会は遠い教授は近い」である。ゼミで新書を週に1冊のペースで読んだ。夏休みの課題で50人にインタビューした。夏休みにメキシコを一人旅した。キャンパス内には津田梅子の墓がある。

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 「小平アートサイト2013」が15日から24日まで開催中である。これは小平市と武蔵美が共同で行う美術展示会である。今年で27回目を迎える。今年はその規模が飛躍的に拡大した。これまでのような中央公園の野外彫刻展示ばかりではない。展示の場所が地域センター、公民館、カフェなどの屋内も加わり、中央公園の範囲を超えて上水緑道や地域の小公園にも広がった。油絵科の展示も増えた。出展者も多摩美、東京芸大、パリ国立高等美術などと広がりをみせている。7日のちびっこ参加のワークショップの作品は継続して展示され、打ち上げの23日と24日には2団体によるパフォーマンスが中央公園で行われる。

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 武蔵美術大学芸術祭2013「武蔵美ロマン街」は10月26日から行われた。私が台風接近の情報で予定を1日繰り上げて25日に羽田から鹿児島に向かっていた時のことである。さんざん気をもませた挙句に台風の列島への影響は回避された。3日間の合計の来場者数は37,240人だったという。大学の公式サイトでイベント情報を見たがこの長い名のつく学園祭の記載はない。大学は関知せず、完全に学生が主体となっているからだろう。別のサイトでロマン街の内容紹介を見た。絵画、デザイン、彫刻、映像などの学生の作品展示があり、手づくり雑貨やアクセサリー、名物料理を取りそろえた屋台、フリーマーケットがあり、屋外ステージでのオープニングとフィナーレがありと興味深い。来年の秋にはぜひ訪ねようと思う。(写真は小平アートサイトの作品・上から順に伝達、植林地、平穏、ひとりあそび)

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