玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*ワールドシリーズ

2021年11月08日 | 捨て猫の独り言

 今年のMLB はアトランタ・ブレーブスが4-2でヒューストン・アストロズを下して26年ぶり4回目のワールドチャンピオンになった。この勝利を予想した人はほとんどいなかったにちがいない。アトランタではパレードの日は孫たちの学校は休校になったという。年間でNHKBSがアトランタの試合を放映することは稀である。(佐渡と小平のツワブキの花)

 

 だからブレーブスの選手は初めて見る選手ばかりだ。それにくらべてアストロズは全員と言っていいほど馴染みの選手ばかりである。小さな巨人と言われるアストロズのアルトゥーベは孫たちも知っている。ブレーブスで知っているのはただ一人ピダーソンだけだった。彼は昨年のチャンピオンチームのドジャースの一員だったが、今年の7月にアトランタに移籍している。だから2年連続の優勝を経験したというわけだ。

 驚いたことに、アトランタのメンバーのうちピダーソンをふくめて4人はともにシーズン途中の7月に移籍してきた選手たちだった。その中の一人最終戦に場外ホームランを放ったキューバ出身のソレールはMVPに輝いた。最終戦で初回1塁ベースカバーに入った投手フリードの踵の上にヒューストンの2番打者ブラントリーの足が乗り上げた。アキレス腱断裂かと思わせるシーンだった。ブラントリーはそのまま転倒してセーフとなった。あの転倒はブラントリーの、とっさの優しさではなかろうか。そしてフリードは無失点のまま6回まで無事に投げ切った。

 実はもう一人ピダーソンのほかに私の知っている顔があった。元レンジャーズ監督であったワシントン氏が三塁コーチとしてブレーブスのベンチにいたのだ。日本人記者はワシントン氏に「なぜ日本では監督経験者がコーチに戻れないんだ?」と逆に質問されたという。「野球が自分を必要としている限り、監督であれコーチであれどんな形でもフィールドに立ち続けるだろう」そのワシントン氏の指導を受けているであろう、ブレーブス入団3年目の4番で三塁手のライリーは将来性豊かな選手だと私は見た。 

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