玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*気がかりなこと

2024年10月03日 | 捨て猫の独り言

 体を張って辺野古新基建設に反対している目取真俊さんのブログ「海鳴りの島から」が、8月22日を最後に更新されずにいる。中断がこのように一カ月以上になることはこれまで無かったことだ。体調を崩されたのではないか。あり得ないことだが警察権力の何らかの介入があったのか。海外旅行中か、それとも作家としての創作活動に没頭しているのか。

 何の情報も得られないので不安は増すばかりだ。8月22日以降で目取真俊さんに関することとしては、9月3日に「銃撃によって安倍首相が亡くなってから2年。安倍氏はいま、どのように人々の記憶に刻まれ、その存在はどう位置づけられているのか。安倍氏の記憶の現在地を考える」というテーマのインタビュー記事を読んだきりである。

 その紙面では、他にノンフィクション作家の梯(かけはし)久美子さん、政治学者の具裕珍(クユジン)さんが答えている。目取真俊さんにインタビューしたのは高橋純子・編集委員だ。「安倍晋三氏の記憶?とくにありませんね。あれほど権勢をふるい、沖縄にむち打った人でも、亡くなれば忘れ去られる。それが政治のリアルでしょう。憲政史上最も長く首相を務めたとはいえ、安倍氏は役者としては凡庸だったということでは。賞賛する側も批判する側も、過大評価の印象が拭えません」と努めて冷静に答えている。

 「ただ、第1次安倍政権下の2007年3月、高校生が使う日本史教科書の検定で、沖縄戦の集団自決が軒並み修正を求められました。日本軍に強いられた という趣旨の記述に対して、文部科学省が 軍が命令したかどうか明らかとは言えない と待ったをかけたのです。これは沖縄県民の記憶に対する一種の暴力です。ではなぜそのような記憶の書き換えが必要だったのか?《軍隊は住民を守らない》沖縄戦が残した教訓を無化するためでしょう」目取真俊さんは安倍の記憶を沖縄の記憶に巧妙にすり替えたようだ。ブログ再開の日が一日でも早いことを願っています。

 

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