ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

爛漫

2021年03月24日 | ノンジャンル
春という季節はどちらかというと好きではない。

雪国で長い厳しい冬を越え、風のぬくもりを
感じ始める感慨は都会にはない。

なんとなく、風も空も風景も、ぼやけた
感じがするのと同時に、体調を崩しやすいのも
この時節である。

それでも今年は、まだ寒の強い2月に難局を迎えた
こともあり、その大きな峠を一つ越えたことで
気持ち的には少し高揚を感じる春となった。

もう9年も前だったか、同じような難局にあって、
珍しい3月の雪の日にその峠を越えた。

降雪の中、指先もつま先も凍えて感覚もなくなり、
辛い作業ではあったが、復帰稼働が確認されて、
雪の中に春を感じたことを思い出す。

厳しい冬に耐えたものこそが、春の喜びを感じる。
永らく、ぼやけた春としてしまっていた。

わざわざ買ってまで苦労をするつもりはないが、
メリハリはやはり気候ではなく、自分次第と
いうことであろう。