安倍晋三はなぜ「財務省」と戦い続けたのか…知られざる肉声を明かす(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
抜粋:
私が思い出す安倍氏の印象的な言葉は、2006年に第一次政権が発足する1年程前、少人数の酒席で安倍氏が語った「統治機構改革」に関する発言だ。 首相に就任したら何をやりたいか、という話の一環だったと思う。安倍氏が、「これからの時代は、何事も政治主導・官邸主導で物事を決めていかなければならない、それはすなわち、長年続く財務省主導を打破することだ」などと強調したのだ。 その発言に驚いた私が「日本は民主主義国家に相応しく、政治主導で政策決定できるように統治機構を変えるべきだと以前から思ってきたので大賛成だ。予算編成も、財務省ではなく首相官邸で行うことができるよう仕組みを変えるべきではないか」と持論を展開した時のことだった。安倍氏はさらに踏み込んだ発言をして、私を驚愕させた。
(中略)
安倍氏がこのような考え方を持つに至った底流には、初代の池田勇人以来、歴代会長の多くが財務(大蔵)官僚出身者(池田、前尾、大平、宮沢)によって占められてきた宏池会=現在の岸田派や、財務省(大蔵省)を筆頭に建設省や郵政省など経済官庁のエリート官僚たちを手なずけて政・官・業の所謂「鉄のトライアングル」を築き、昭和の後期から平成の初期にかけて絶大な力を揮ってきた旧田中派・旧竹下派が自民党の「保守本流」とされ、自らが所属する清和会=旧安倍(晋太郎)派が傍流扱いされてきたことへの対抗意識もあったのではないか。 第二次安倍内閣発足以降の安倍氏は、経産官僚出身である今井尚哉氏という異能の人材を首席秘書官に据えて大きな裁量を与えた。それによって安倍政権は「経産省内閣」と言われるほど経産省の影響力が強くなり、戦後最も財務省(大蔵省)の影響力が小さな政権となった。
2012年12月28日のブログ記事
安倍政権の姿 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
のはじまりはこうでした。
以前友人に、「財務省と経済産業省の力関係が今は逆転しているのではないか」と言って、「お金を出すところが強い」と言い返されました。それに対して、私は「お金がないときはお金を作り出す方が主導権を握るのでは?」と彼にいいましたが、まさにそのような感じです。
安倍元首相のみならず、自民党政権も民主党政権も、アジア危機をきっかけに経産省(旧通産省)が財務省(旧大蔵省)から主導権を奪う動きがあって、それが決定的になったのが安倍(2次)政権だったのではないかと思います。
(しかし、都合の悪いことを安倍元首相のせいにする人がいないことを望みます。それは汚いやりかたなので。)
2016年11月14日:
『官僚たちの夏』の”玉木”のモデルの甥、今井尚哉氏叩きが始まった理由は - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
2017年3月17日:
経済産業省が日本絶賛本-「日本政府」発行?「日本会議」の間違いでは? - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
2017年3月24日:
「昭恵リスク」-奔放さは“天然”か?”戦略”か? - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
2017年3月31日:
原発事業で失敗した東芝を税金で救う?-“日本株式会社”のからくり - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
2018年1月20日:
医療と市場原理主義-経済産業省が医療を支配する怖ろしさ - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
抜粋:
通産省(現経済産業省)で働いていたことがある友人に送ったところ、
「・・・怖いのは、厚労省の縄張りである分野に、適当な理由を付けて割り込んで来てしまうというところにあるように思う」というようなコメントが返ってきました。
(彼は今の経済産業省で働いていたら、違うことを言ったかもしれませんが、彼だけでなく、OB、昔の関係者で、同じ感想を述べる人は少なくないのではないかと思います。
友人は私が常々訴えている、「昔は大蔵省(現財務省)、21世紀に入ったころから徐々に(特にリーマンショック以降加速)で、経済産業省がもっとも権力のある省になった」という説には否定したままなのは変わらぬままでしたが、私の中では、「経済産業省は巨大化しすぎると危険なので、分割をした方がよい」とさえ思いだしています。)
2019年6月12日:
SDGsピコ太郎動画や‟クールジャパン”-世界連邦運動とも無縁ではない‟ワールドメイト”という新興宗教団体 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
2019年11月1日:
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2021年10月14日:
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2022年6月21日:
累積赤字2018年度180億円、現在309億円のクールジャパン機構 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
まあ、別に「財務省が主導した方が良い」とは思っているわけではありません。