2010年1月にの、星槎大学の教授の細田満和子氏のブログ記事です。
アメリカ市場化医療の起源(1) - ボストン便り (goo.ne.jp)
アメリカ市場化医療の起源(2) - ボストン便り (goo.ne.jp)
記事は興味深いものでしたし、彼女が書いている追記
まったくの余談ですが、20世紀初頭のロックフェラー財団のフレデリック・ゲイツのアメリカ医療のコントロール戦略は巧みで、医療における資本主義の勝利という成果を挙げてきましたが、21世紀初頭のマイクロソフトのビル・ゲイツは、自らの名を冠した財団を立ち上げて、世界の保健医療のために莫大な資金を投じています。財団資産は2008年の時点で350億ドルあまり(3兆5千万円)とか。そこで今、世界中の公衆衛生の専門家たちが、この資金を得るために躍起になっています。ハーバード・スカラーたちもご多分に漏れず、資金獲得合戦に参入しています。
ロックフェラーが石油、カーネギーが鉄鋼の分野で富を得るためには、健康な頑丈なアメリカ人労働者が必要でした。ITで富を得るゲイツが必要なのは、健康でコンピューターを買えるお金と利用できる頭のある世界の人々ということなのでしょうか。ゲイツ財団の意図と効果は、後に歴史としてどのように評価されるのか、非常に興味深いところであります。
にも、彼女に迷いを感じられ、この記事を書いてから約10年たった今、彼女が今の医療の動きをどう考えているのか聴いてみたいと思いました。
私は昨年1月に
マルタ騎士団とモンサント・マルタ騎士団メンバーのロックフェラー親子とフレデリック・テイラー・ゲイツ氏 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
のなかでフレデリック・T・ゲイツのことを書き、そして昨年末に
榊原英資の21世紀予測・ITER”New Normal” - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
医療で儲けることが「資本主義の成熟」とは思えないと書きました。
「医療における資本主義の成果」という考え方に医療側に立つ人達のほとんどが立ったときは、危険だと思っています。
カーネギーも、「教育における資本主義の成果」を目指していたのかな?
キラキラやポエムが作り出す『希望』や『常識』-教育熱に火をつけた?1994年のカーネギー財団のレポート - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
「資本主義の成果」だけを問い続けていったら、「文系」から淘汰されてしまいそうです。