Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

子宮頸がんワクチンと上昌広氏-正義と野望

2016年08月20日 | 人物

前回のブログで紹介した記事、 

iRRONA
それでも娘に受けさせますか? 子宮頸がんワクチンが「危険」な理由
『澤田石順』
http://ironna.jp/article/3842  

のなかで、澤田石順医師は、元友人であった、上昌広氏と久住英二氏の変節についてこう書かれています。 

抜粋1: 

医師の倫理についても触れないわけにはいかない。様々な理由や動機(製薬会社からお金をもらっているとか、そうではなくて、論文を読んだから安全性と有効性を信じたからでもよい)により、医師がHPVワクチンの推進再開を強く提唱するだけならまだしも理解できる。しかしながら、一部の医師は被害者会の方々を医師倫理に違反する疑いのある言葉で非難している。 

 例えば、私の元友人である上昌広医師。彼は特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長で、2010年に私がCFS/ME患者についての支援をお願いしたとき、直ちに患者会代表と面会し、絶大な支援をしてくださった。HPVワクチン接種後症候群とCFS/MEの症状が類似しており、社会的状況もほとんど同一なのに、どうしたものか上氏はHPVワクチン接種後症候群については最初からその重大性を軽視している。HPVワクチン推進言動では非常によく知られているが、なんと上氏は「16歳の高校生を利用した『社会運動』、そろそろやめたらどうだろう」とツイッターで言明した。 

 患者と家族の怒りを買ったことは言うまでもない。同じく元友人の医師、久住英二氏(医療法人社団鉄医会理事長)も被害者会の活動を「醜悪」と表現して、轟轟たる非難を浴びた。両人とも患者と被害者団体による批判など馬耳東風で今日に至るまで、相変わらず「患者の診療をすることなく」、「医学研究の結果に対しては、独自の研究で反証を試みることもなく」、ほとんどネット上だけで同じ主張を繰り返している。 

抜粋2: 

 HPVワクチン推進派の代表格とみなされる二人の医師、上昌広氏と久住英二氏には、2008年以来、個人的に絶大な恩義がある(2008年、私は厚生労働大臣を被告として、リハビリ棄民政策の差し止めを求めて二件の行政訴訟を開始。真っ先に支援を開始してくれたのは両人だった)。HPVワクチン問題への姿勢が異なるために、両氏は私をツイッターでブロックする形で、私との人間関係を断った。『女性セブン』の2016年4月14日号において、私は上氏の言動を「医師としての倫理」の観点から非難した。 

 彼らは「現場からの医療改革推進」を実践してきた。両氏が苦境に陥った患者達(CFS/MEという難病患者だけでない)を救うために絶大な努力を重ねてきたことを、私は深く知っている。現場・現実を直視して問題を同定し、解決するための方策を試みるという両人のかつての姿勢と、HPVワクチン接種後の患者をみることなくして被害者会(の人々)を揶揄・誹謗・中傷するような言動とは明らかに矛盾している。彼らがどのような経緯で道を踏み外したのか、幾通りもの説明が考えられるが、それは言わない。 

彼ら(もしくは上氏のみ)の変節(?)理由は、こちらを読めばだいたいわかるのではないか、と私には思えます。

ハフィントンポスト
東大を辞職して
http://www.huffingtonpost.jp/masahiro-kami/resign-university-of-tokyo_b_9677682.html 

新年度が始まった。職場が変わった方も多いだろう。私もそうだ。3月末、東京大学医科学研究所を辞職し、研究室のスタッフとともに、新たに設立した特定非営利法人医療ガバナンス研究所に移った。 

私は47才。残りの医師人生を人材育成に費やしたい。そのためには独立したほうがいいと考えた。

若き医師は、様々な経験を積み重ねることで成長する。私たちがすべきことは、彼らに良い環境を提供することだ。求められる役割は、従来型の医局ではなく、吉本興業に近いと思う。

ただ、このことを大学でやるには限界がある。それはスピードと資金が不足しているからだ。 

(中略) 

幸い、医師はプロフェッショナルだ。患者を診療して、対価を得ることが出来る。サラリーマンと違い、組織を離れても生きていける。 

臨床研究では、新薬や特別な検査を使わない限り、大半の費用は診療報酬で賄われる。基礎研究のように、すべての費用を研究費として調達する必要がない。

このような特性を活かせば、診療をしながら、研究を続けることも可能だ。税金に依存しなくても、若手を育成することもできる。 

医療ガバナンス研究所の理事の一人で、立川・川崎などの駅ナカでコンビニクリニックを経営する久住英二医師も、その一人だ。 

久住医師は、06年から当研究室のスタッフや学生たちとともに新宿駅西口に「コラボクリニック」を開設。約1年間の「社会実験」を通じ、コンビニクリニック運営のノウハウを貯め込んだ。 

その後、08年に立川駅に「ナビタスクリニック」を開業し、現在、常勤11人、非常勤40人の医師が勤務するグループを育てた。 

ナビタスクリニックの売りの一つがワクチン外来だ。これまで、ワクチンや感染症に関する多くの論文を発表し、昨年はネイチャー誌にレターが掲載された。 

(中略) 

私は、久住医師や坪倉医師、さらに各地の志あるリーダーとネットワークを構築することで、若手が成長できる環境を提供できると考えている。 

このような枠組みの中で、医療ガバナンス研究所の役割は事務局だ。関係者が情報をシェアし、有機的な連携ができるようにサポートする。 

事務局は、皆で支え合う。幸いにも、我々の趣旨に賛同する方々から支援の申し出もいただいている。

私は、このような活動を通じ、「官でない公」を作りたいと思う。我々の活動にご興味のある方がおられれば、ぜひ、ご連絡いただきたい。大歓迎である。 

上氏は「医学界上の坂本龍馬」気分であり、自分の理想の世界を作り上げる為に切り捨てるものがあっても気にしないのではないでしょうか。

ところで、同じく子宮頸がんワクチンを推進している堀江貴文氏と上氏が私には重なって見えます。 

堀江氏は、2014年に 

"予防医療に力を入れるべきです。私は知人の医師たちと予防医療を推進する任意団体を作り推進していく予定です。まずは防げる病気を防ぐこと。ピロリ菌検査で胃がんは防げるし、肝臓癌は例えばC型肝炎は根治できるようになった。子宮頸がんワクチンもある。 ”

佐々木俊尚氏と糸井重里氏が子宮頸がんワクチン推進tweetする理由・ホリエモンの『予防医療推進任意団体』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/d6e340a595f444634fc2c9b42986ae2f
参照) 

と言っていましたが、彼が上氏のことを知れば、まっさきに近づきそうです。 

(堀江氏のウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E6%B1%9F%E8%B2%B4%E6%96%87 

には、 

「元々、複数の科学雑誌を毎号読んでいたほどの科学少年で理系希望だったが、受験勉強の期間から考えて理系で入学するのは無理だと考え、まずは文科に入学して、その後進学振り分けによって理転し、生命工学の分野に進むつもりだった。しかし入学後、駒場寮の麻雀部屋に入り浸っていた博士研究員の先輩が、優秀な研究者であるにも関わらず、国からの研究費がつかずに劣悪な環境で研究しているのを見て、「天下の東大でドクターまで進んでも、しょせんこんなものなんだ」「こんなに優秀な人でも認められず、劣悪な環境に閉じ込められるのか」と驚き、少しずつ幻滅していき、理系進学を断念。」 

と書かれていますが、考えてみれば東大出身の二人が旧知の仲だった可能性もあるでしょう。

上記先輩は生命工学の方か、いずれにしても上氏ではないでしょうが、1991年に東大に入学した堀江氏と1993年に東大医学部医学科を卒業し1999年に博士課程を修了した上氏、共に地方出身の二人が駒場寮で顔見知りになっていたとしてもおかしくないです。)

関連:

子宮頸がんワクチンとハフィントンポスト・上昌弘氏の記事を読んで
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/59927e54515330fb963de6a59b9d8ce3

2011年JBpressの記事・上昌弘氏とケビンカーター氏
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/0c242d18e970fe0ad288e656d41b8fe7

上昌弘氏と福島
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/105cd9498437fdcf113a76318bfec3a6

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2 コメント

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TV出演のタレント医師達 (梨々花ママ)
2020-02-15 15:08:09
娘の病気、親戚の病気、難病等の経験から、本を読み、ネット検索して、必死に調べる習慣をゲットしました。子宮頸がんワクチンについて調べていくうちに
業界と医師の癒着などに気づき、怒り、驚嘆しながら
調べ続けている二人の娘の母親です。

連日の新型コロナ肺炎の取材報道を見ていて、あまりに多くのタレント医師の出演に疑問をいだき、検索したら!なんとワクチン推進派だったとわかり、大ショックです。TV局はどんな具合にコメント医師を選ぶのか??想像するだけで恐ろしい!

ナビタスクリニックの医師(上医師や、久住医師)が連日出演し、いかにも
良い人を装って頭髪をキチンとセットして💦難しい医学用語を使ってコメントしていますが、なんか変だなと思っておりましたよ。
案の定、医薬業界ズブズブの医師だったのですね。
梨々花ママ様 (Yukari)
2020-02-15 15:40:23
お嬢さんのご病気は、ワクチンと関係しているのでしょうか?おだいじにしてください。

ビジネスマン化、タレント化、ツイッターで毎日たくさんツイートしている医師や専門家の話は、聞くだけ無駄。
そういう人達を重宝がっているメディアがそもそも問題なのですが・・・。

まともな医師や専門家は、本業だけで忙しくてそんなことしていられませんよね。

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