Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

アフリカ大陸会議(TICAD)4回目から8回目でどう変わったか

2022年08月23日 | 国際協力・プロジェクト

8月27日、28日と、チュニジアで開催される日本主導の国際会議、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)。

岸田首相は、コロナでチュニジアには行けません。

コロナ感染の岸田首相、オンラインで執務…松野官房長官「平熱に下がり少しせきが出る程度」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

 

日本もアフリカ側も、関係者は落胆していることでしょう。

今「アフリカ大陸」がアツい!? “ビジネスを始めやすい地域”として注目されている理由とは? | マイナビニュース (mynavi.jp)

 

2008年5月に書いた記事です。(今読み返すと、書き方が上から目線なのが恥ずかしい。なお、古いブログは修正するとフォーマットが崩れるため、もと記事の編集、修正忘れの部分はそのままにさせていただきます。)

アフリカ開発会議と Lighting Africa - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

28日から30日まで横浜で行われた「第4回 アフリカ開発会議(TICAD)」が閉幕しました。このなかで福田首相はアフリカ向ODAや民間投資を倍増することなどを表明。さらに様々な形でアフリカをサポートすることを約束しました。

アフリカについては、食糧危機、エイズや他の感染症などのように人命を脅かすものから、人材育成、農業開発、貿易、投資、環境問題などの面で、先進国の資金や技術支援が必要なことは確かだと思います。

しかし、先進国の支援が必ずしも純粋とはいえません。最近先進国が競ってアフリカ援助に乗り出した背景には、アフリカに埋まる原油やレアメタルなどの資源目的という部分もあるからです。それでもアフリカの国々としてはこうした援助をありがたいと思ってくれているので、その点はお互いに打算的であってもよいのでしょう。

(ただし国民の血税を使って出したODAが、一部の人間達が潤うだけで一般人に恩恵をもたらさないこともあること、また、この中でも有償援助は結局は貧しい国に借金を負わせることであって今までもこれでいくつかの問題も出ているので、より慎重であって欲しいです。)

今月半ば、世界銀行グループが主催している”Lighting Africa” http://lightingafrica.org/index.cfm?Page=Home のコンテストで、(主にはアフリカ出身の)ハーバード大の学生達の「地中にいる微生物による発電」が賞金をとったという記事を読みました。

この発明が実用化すれば、装置は低コストの上、単純なので現地での生産も可能と言う優れもの。欠点は電力が弱いことと言いますが、ただランプ代わりに使うだけならOKでしょう。

今年受賞したのはハーバード大のこのグループだけではなく、他に15団体が受賞し、研究に当てるべき賞金を得ています。

世界銀行などの融資は「本当に相手国の民間人のためにのみの融資なのか」と考えさせるものも正直ありますが、この“Lighting Africa”のような形は、「世銀ならでこそ」と存在の意義を感じます。

それにしても、Lighting Africaのメンバーにざっと目を通す限り、この中ではわずかに日本の企業2社があるだけです。

「資源獲得のために露骨にアフリカに擦り寄っている」と叩かれる中国、そして中国のように目だって非難はされないものの、やはり中国と同じように支援や協力を餌にアフリカに擦り寄るインド、この二カ国の企業・団体の名前はメンバーリストのなかにいくつか見つけることができます。

「日本人にとってアフリカは遠い国」そんなことを言っていた、アフリカ援助にかかわる仕事をしていた友人がいました。そんな心理的にも地理的にも遠い国に近づこうとするのなら、まずはこうした地味なところにも目を配るべきだと思います。

「日本はアフリカの資源と同時に、常任理事国入りのアフリカの票を得る為の点稼ぎをしている」

お金をかけるだけでは、そう思われてしまうことも仕方ないかもしれません。

 

日本人にとってもアフリカは少しは近づいたのかもしれませんが、岸田首相のコロナはミソをつけてしまったように感じてしまいます。

それは置いておいて、14年前に取り上げられていたのハーバード大の地熱発電の研究こそが、本当はアフリカの人々、もしかしたら先進国にも大事なのじゃないかな・・と思ったり・・・。


追記:

なお、私は今は14年前と比べ、国際貢献に対しては素直に受け取れていなくなっています。

しかし、国際機関の第一線で働く人から現場で働く人たちまで、多くは「人々」の幸せを願って活動していると思うので、そういう人たちの応援はし続けたいと思います。

「ぼくのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました」の作者と青年海外協力隊の青年の感性を-再掲 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

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