Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

ドイツ人のウルズラ・フォン・ディア・ライエンが2019年に欧州委員会委員長になった背景

2022年01月27日 | 社会(歴史・都市計画含む)

ウルズラ・ファン・ディア・ライディンが率いるEU。

2006年のドイツのワールドカップの開催直前にドイツに友人のところに遊びにいきました。そのとき、ドイツ国旗を家にたらしているのに驚きました。「私は全くスポーツに興味はないので、ドイツ人がお祭りでもないのにで国旗を垂らしているのに驚いた。」という話を米国とフィンランドの友人にしたときに、フィンランドの友人が、「ドイツが旗を飾れるようになったのは、今回のワールドカップからではないか。近隣諸国に遠慮して、いままではできなかったんじゃないかな。」と言っていたのを思い出します。

フィンランドの友人は、大手企業の重役で、一時期政府の仕事もし、欧州内もよく飛び回る人。国粋主義者とは無縁の人ですが、この時の彼のメールから、彼がドイツによい感情を持っていない印象を受けました。

2006年から、ドイツ人の欧州委員会委員長にドイツ人が就任するまでの期間は13年。

 

考えてみれば、ウルズラ・ファン・ディア・ライエンの欧州委員会の委員長就任は、欧州の国家連合主義者たちの敗北、国家連邦主義者の勝利の象徴だったのではないか、と思えます。

彼女の父親は、「国家連邦主義」の50年代終わりから国家連邦主義者側で欧州、そしてドイツで政治家としてやってきた人。

Ernst Albrecht (politician, born 1930) - Wikipedia

もちろん、欧州連邦樹立は、世界連邦主義者(米国が主)にとっても都合がよいもの。

 

2001年の911で「テロとの戦い」を唱えだしたとき、まだフランスも欧州も、米国についてこなかったです。

しかし2015年1月に起きたシャルリ・エブド事件、これで、フランスも欧州も足並みそろえました。(その後、ドイツやイタリアでも同様にイスラム教徒の事件がおき、極めつけは2015年のパリ同時多発テロ。)

 

2015年1月に海外の友人たちとの意見交換をまとめたもの

『言論/表現の自由』のダブルスタンダード - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

言論の自由とは - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

ブリキの太鼓が鳴り響く - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

「第三次世界大戦は始まっている」という言葉を私が無視する理由 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

テロリストに負けるということは/Yellow Journalism - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

フィンランドの”Peace of Religion"という法律 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

シャルリ・エブド、本音と建前 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

2015年11月のパリ同時多発テロのときのもの。

オランド大統領はテロ計画を把握していたのではないか? - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

パリのテロに寄せられたメッセージ-「宗教はいらない」というシャルリエブド漫画家こそ宗教的 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

テロを呼ぶオランド大統領・真の文明人とは - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

パリのテロと友人達・冷静な分析を始めた欧州のメディア - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

イスラム過激派テロは宗教テロか?-日独赤軍派との共通点 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

事件自体が陰謀的であってもなくても、欧州連邦主義者たちの勝利は、こうした国境を越えた「恐怖」で得たものではないか、こっこいうを超えた恐怖という意味では、2020年からのコロナパンデミックもそう。

ただこれは、国家連合主義のEUの初仕事を始めたというべきか。ほころびが出ています。

 

参考

「欧州のかたち」(将来像)は連邦か連合か
駿河台大学経済学部教授
田中友義氏

(「国際貿易と投資」2003年春号)

http://www.iti.or.jp/kikan51/51tanakat.pdf

51“ƒŒ{Ł¶flÅ›º/‚Ofl¼ (iti.or.jp)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« イーロン・マスクの研究と「... | トップ | HPVワクチンとコロナワクチン... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

社会(歴史・都市計画含む)」カテゴリの最新記事