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海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

国粋主義者の特徴?・ニューズウィークのパックンのコラム1

2015年09月07日 | Nationalism

先月から今日までの私のブログの閲覧数は1日800台から1200台PVです。 (Gooブログは検索エンジンの数もカウントするので、実際人に閲覧されるよりだいぶ大目の数。8月以降の訪問者数は大抵1日200弱。)

そして、8月のはじめに書いた記事、
『レッドクロス〜女たちの赤紙〜』を観て「日本軍の描き方がひどいという人の根拠は?」http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/3cd4c1d5c21cd5924b042a94346fc886
が今でもずっと上位に入っています。 

検索ワードはすべて把握できるわけではないですが「レッドクロス 反日」で検索してくる人が、ドラマ放映から1か月以上たった今もいることには驚きます。
ドラマに感激した人が古いドラマをネットで検索するのは、これは理解できますが、嫌いなドラマに固執するのは、私には理解できません。 

仮に私が戦争美化論者で戦争美化のドラマをほめたたえたとして、極左の人でさえも、(それを放映したTV局に文句を言うかもしれませんが、)わざわざ個人のブログにコメントをしたり、放映後一か月たっても、私のブログにたどり着く労力を使う人はいないのではないでしょうか。 

「自分の意見・価値観と違うやつは許せない」とばかりに同調しない人に干渉するのは極右(国粋主義者として)の人に多いのでしょうか。まあ、普通国粋主義者は全体主義ですからね。 

さて、このパトリック・ハーランのコラム、これも、国粋主義者たちは反発するかもしれませんが、貼り付けます。

ニューズウィーク (2015年8月15日)
首相談話についても、アメリカ人なので語りません
http://www.newsweekjapan.jp/pakkun/2015/08/post-4.php
 

お待たせしました! 大好評の「むかつくアメリカ人シリーズ」第二弾!

 前回は憲法や安保法案をテーマにしたが、今回は首相談話を取り上げようと思っている。また微妙な話題だからまたお断りから:
 
 まず、覚えておいてほしいのは、僕は日本が大好きってこと!

 大人になってこの国を選び、日本に住んでいる。日本人女性と結婚し、日本人の子供が2人いる。そして、日本に骨をうずめる! 

 気持ちの大半は日本人だし、心から日本を愛している。自分でも驚きだが、日本での生活が僕の人生の半分を占める。 

 しかし、僕がアメリカ人であることも忘れてはならない。もちろん、過去の戦争の責任は日本単独のものではない。戦前も、戦時中も、戦後でさえアメリカは山ほど悪いことをしている。この後「お詫び」の話がでるけど、「まずはアメリカからどうぞ」と言われて当然だ。本当にひどかった(今もひどい)と思う。代表として心からお詫びします。 

(中略) 

そこで僕の出番だ! 謝るべきかどうかではなく、何故お詫びを求められ続けるかということだけについて話そう。 

 まず挙げられるのは「各国の政府は、内政が厳しいときに反日感情を煽り、国民の怒りの矛先を外に向けさせる作戦を取る」という説明。これは間違いない。その作戦自体は間違っていると思うけどね。やりすぎてだんだん効果が薄れているみたいだし。 

 その証拠として、反日感情を煽っている国々から来日する観光客数が年々増えていることがあるだろう。2015年上半期には、こうした国々からの来訪者も合わせ、史上最多の訪日外国人数を記録した。煽ることで増えるなんて皮肉なものだ。 

 でもそれだけではないだろう。もう1つの理由として、日本の「反省が伝わっていない可能性」も考えよう。もちろん、これまでに日本政府が謝ってきたのは事実。少なくとも村山首相、中曽根首相、細川首相、小泉首相、安倍首相が謝罪している。 

 しかし、各時代の首相が謝っている傍らで、他の政治家たちによる謝罪とは反対の意に捉えられる発言が目立つ。有名な例だと、中曽根内閣時代、藤尾正行文部大臣の韓国併合についての「韓国側にも責任がある」発言。竹下内閣時代、奥野誠亮国土庁長官の日中戦争についての「侵略の意図は無かった」発言。最近だと、「慰安婦制度は必要だった」という橋本徹大阪府知事(当時)のコメントがある。 

 行動も紛らわしく見える。5名の首相がおわびをしている一方で、靖国神社へ参拝している戦後の首相は14名。国会議員では数百人に上る。靖国神社は、世界のメディアでWar Shrine(戦争神社)と紹介されている。参拝される人の意図とは関係なく、世界が受ける印象は「お詫び」とは反するものになってしまう。 

 今回も謝罪の意をこめた総理談話を発表した翌日に、67名の国会議員が参拝をした。安倍総理は参拝しなかったが玉串料を収めた。こういうことは英語でmixed messageという。その行動により、残念ながら「お詫び」が印象に残らない結果となる。 

(中略) 

そして「意識」の他に、もう一つ理解につながるのが「知識」。

 僕がいつもびっくりすることだけど、日本の皆さんは、戦国時代にはとても詳しいのに70~100年前のことをあまり知らない方が多い。例えば、一番基礎的な質問:第2次大戦で日本の方は何人ぐらい亡くなっているのか。(もちろんこのコラムの読者は天才だから知っているはずだけど)答えられる方は以外と少ない。 

 正解は談話にも出た、300万人だ。では、中国ではどれぐらい亡くなっているでしょうか? これが答えられる人はほんの一握りでしょう。正解は1000万〜2000万人。歴史家によって計算法が違ったりするが、一番少ない数字でも日本の3倍以上にあたる。インドネシアでも日本と同じぐらいの300万人以上が死亡しているという。ベトナムでは100万~200万人。フィリピンでは50万人だ。 

 こんな悲惨な数字はほとんどの方の知識にない。敗戦国である日本が甚大な被害を受けたのは事実だが、これらの国々の被害も実に凄まじい。そしてこれらの国々は、日本を「敗戦国」というよりも「開戦国」として見ているのだ。 

 こういった知識を持つと、またお詫びを求められるときの理解度が変わってくるのではないかと思う。歴史認識は日本の皆さんにお任せします。僕が気にしているのは、認識ではなく意識と知識。その2つを胸にぜひ議論を続けてほしいし、次世代に意識と知識を受け継いでいっていただきたいと思う。僕も子供たちにそうしていくつもりだ。 

(後略) 

全文をリンクから読んでほしいです。
なお、パックンが冒頭で書いている「第一弾」はこちらです。 

ニューズウィーク(2015年7月31日)
安保法案については、アメリカ人なので語りません
http://www.newsweekjapan.jp/pakkun/2015/07/post-3.php

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