汚職、セクハラ、そして横流し、密輸 国連は不正天国

　15万人に及ぶ国連職員中、2006年以来、不正行為のため職を解かれたのは850人を超える。じつは、ほとんどで事実解明が済んでいない＝ワシントンポスト（16日付DailyYomiuri）。

　平和部隊に所属するナイジェリア人27人などは4月、リベリアで反乱行為を問われ、終身刑を受けた。反乱といっても、上司が自分たちの給与を盗んだ、として抗議したこと。上司は降格処分だけで済んだ。

　独自の警察機構を、と総長が昨年、言い出したことがあるが米が反対し、あっさり構想は立ち消え。

　職員同士の内輪モメ?から重大な事態も。06年、カブールのホテル自室で爆弾が爆発、武器の専門家（アルバニア人）がひん死の重傷を負った。

　まもなく、同僚で元英国情報機関員が御用となった。爆発前に、現場に「トイレを借りに」と入ったことで疑われた。捕まった同僚は、被害者が以前から爆発物を自室に持ち込んでいた、とし爆発は自損行為、という。

　国連の見方では、武器の横流し・密輸をしていた二人が仲たがいした、のだとか。被害者は、長年武器を担当してきた者が爆発物を持ち込むはずがない、と主張している。

　国連といえば、正義の味方のように思われがちだが、実態は大違いの側面があるようだ。その国連に我が列島国は、20％近い負担金を律儀に払い続けている。