百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

東寺  その1

2012-03-21 05:03:00 | Weblog
東寺では今日20日~「2012年 春期特別公開」が実施される。重文の行道面「阿修羅」や「夜又」「獅子子」等の展示で『この春は花も祈りを舞ひ納めん』がキャッチコピー!夜間ライトアップも始まっており、まさに春本番を迎えつつあります。
今日21日は弘法市!
片隅でお店を出しています。

大豆

2012-03-20 23:55:35 | Weblog
昨日はお豆腐屋さんともお話をさせて頂いた。
「石油も鰻(シラスウナギ)も高くなっているが、大豆もここ三週間、高騰を続けている」という。今年は豊作だったはずなのだが、市況は従来のような単純な構図にはなっていないようだ。
「国産大豆を使いたいが質にバラツキがあり扱いづらい」
「やっぱり量がまとまり、価格の安定から考えと海外産になる」
「豆腐の価格は安くなる一方なのに、大豆や油は上がる一方・・・」
鰻もさることながら国産大豆で作られたお豆腐も近い将来頂けなくなるかもしれない・・・。なんとも、なんとも。。

2012-03-19 23:26:19 | Weblog
今年の鰻はなかなか庶民には手が届かないようになりそうだ。
鰻の餌を作っておられる方と今日は一緒だったが、その方、曰く
「シラスウナギ(鰻の稚魚)の価格が半端じゃなく高い!もう3年も不漁で、今年は国内はもとより台湾でも中国でも獲れていない。」「2004年25万円(キロあたり)だったものが昨年は85万円、今年は200~250万円にまで高騰している。」
「庶民が食べられなくなるだけでなく、このままでは鰻屋さんもたくさん潰れる。」
「何代も続いた秘伝の鰻のタレも、このままでは・・・。」
頻発するエルニーニョ現象の影響ではないかといわれているが、鰻の棲みやすい環境づくり等に我々も地道な努力しないといつの間にか伝統ある日本の“食文化”を壊してしまうことになりかねない。

西行

2012-03-18 23:35:18 | Weblog
西行は200首近い花(桜)の歌を詠んだことはつとに有名。
23歳で出家するが、その理由は未だに不明確のまま・・・(原因を追求しないということが小林秀雄的な考え方のようだが・・・『無常という事』に「西行は何故出家したか、幸いその原因については、大いに研究の余地があるらしく、西行研究家達は多忙なのであるが、僕には、興味のないことだ。凡そ詩人を解するには、その努めて現そうとしたところを極めるのがよろしく、努めて忘れようとし隠そうとしたところを詮索したとて、何が得られるものではない。」とあるように。)
『如月の望月の頃』とは2月の15日、しかし新暦では約1ヵ月後の3月となる。
西行はあの釈迦の入滅と丁度1日ずらした2月16日に河内国南葛城の弘川寺にて亡くなっている。何とも数奇な人生を73歳で終えたわけだ。

仏には桜の花をたてまつれ わが後の世を人とぶらはば

白河の春の梢のうぐひすは 花の言葉を聞くここちする

花に染む 心のいかで残りけん 捨て果ててきと 思ふわが身に

風さそふ 桜の行方は 知らねども 惜しむ心は 身にとまりけり

ねがはくは花の下にて春死なん そのきさらぎのもち月の頃

世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし 

月見れば 風に桜の 枝なべて 花かと告ぐる 心地こそすれ

雲にまがふ 花の下にて 眺むれば 朧に月は 見ゆるなりけり

春風の 花を散らすと 見る夢は 覚めても胸の 騒ぐなりけり

散る花を 惜しむ心や とどまりて また来ん春の たねになるべき

レンコン掘り

2012-03-17 22:14:33 | Weblog
生憎の雨で一旦は中止を決めた「レンコン掘り大会」でしたが、昼過ぎから曇天ではあるものの何とか雨もあがり、来られた一部のサポーターの方々と“レンコン掘り”を行ないました。
“レンコン掘り”は私も初めての経験で、なかなか難しい。上手く掘れないと途中で折れてしまい商品価値を失ってしまう、たくさん掘っても保存はどうすれば良いのか?折れてしまったレンコンを何とか保存する方法はないか?そんなことをみんなと話ながら、「レンコンはこんな泥の中でどうして暮らしているのかなぁ」「レンコンには何故、穴が空いているのかなぁ」「何処までが茎で何処までが根なのか、わからない」等々
疑問は尽きない。
でもわかったことは、茎が地下で根を伸ばし地下茎をつくり(茎がレンコン)、空気は地上から葉で吸収し、茎の穴を活用して全身に運んでいるということ。
泥だらけになりながら、頑張ってくださったみなさんに感謝!!

百菜劇場

2012-03-17 21:07:39 | Weblog
百菜劇場の農園の今年度最後の講座は「播種」+座学「食品添加物」でした。
生憎の雨でしたが、先月出来上がったばかりのバンブーグリーンハウスを活用し、雨があがると露地に出て人参や葱の収穫をし、雨が降りだすとハウスの中でセルトレイに何種類かの種をみんなでおとしました。
今年は例年よりだいたい何もかもが2週間遅れという感じになっていますが、こういう春に限っていきなり暖かくなったりするので、ここは慎重に何度かにわけて播種をするのがおすすめです。
ジャガイモの植え付けもやりたかったのですが、切って切口に灰を塗る作業までしか今日は出来ませんでした。

吉本隆明

2012-03-16 23:13:22 | Weblog
吉本隆明氏が亡くなった。学生時代は「共同幻想論」をわかったような気になって読み、柄谷行人や蓮實重彦、浅田彰等、当時“ニューアカデミズム”といわれた人の書物を読みあさったものだ。
近年、吉本氏は「アフリカ的段階」や「贈与経済」の必要性を説いていた。
「アフリカ的段階」・・・現在のアフリカの中に人間の暮らしの原型がある
「贈与経済」・・・贈与が世界を平等にする、“太陽”は無尽藏なエネルギーを我々に与え続けてくれている(中沢新一)。
ありがとうございました。隆明さんのご遺徳を偲び、哀悼の意を表します。

食品添加物

2012-03-15 21:13:56 | Weblog
『食品添加物』は、食品衛生法第4条第2項で、「添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう。」と定義している。基本は
○食品の製造や加工のために必要な製造用剤、
○食品の風味や外観を良くするための甘味料、着色料、
○香料など食品の保存性を良くする保存料、
○酸化防止剤など食品の栄養成分を強化する栄養強化剤、に分けられ
平成23年9月1日現在で、指定されている添加物は421品目、既存添加物名簿に収載されているもの365品目、天然香料612品目となっているという。
一方食品添加物は・安さ・簡易さ・便利さ・きれいさ・味の濃さのために使用されているという見方も出来、表示の見方については台所に常にないものが出来るだけ少ないものを選ぶと良いという人もいる。

分解酵素

2012-03-14 23:58:58 | Weblog
タンパク質分解酵素や脂肪分解酵素、炭水化物分解酵素等々、分解酵素にはいろいろな種類はあるが、主には加水分解酵素の詳細であって、酵素全体からするとその役割の一部でしかない。

「3%」について

2012-03-13 22:39:10 | Weblog
最近あらためて酵素や微生物をいろいろな角度から見つめ直してみると、細胞やDNAについてもわからないことが多く、この機会に今一度学んでみたいと思っている。
調べてみると「DNAの97%はジャンク(役に立たない)だ!」という意見があったりする一方で「宇宙でも97%をダーク・マテリアル、ダーク・エネルギーと呼び、よくわからない」としていたりすることから、いくら現代科学が進歩したとしてもまだまだ未知な世界が広がっており、我々人類に明らかに示された内容はごくわずか(それが、3%?!)でしかないということに気づかされる。
だから今更学ばなくても良いというのではなく日進月歩の研究成果を学ぶことは怠らず、とはいえ自然に対してその奥深さとその広さに常に畏敬と畏怖の念を持って接する謙虚さを持ち合わせる必然があることをあらためて実感する今日この頃。