さて、定点観測している米国マネタリーベースだが2月10日の分では、また最大値を更新して、2.093兆ドル(約186兆円)を記録した。1月は若干の減少を見せていてやっぱり出口戦略を向いているのかと思ったが、逆方向だった。それでいてCP残高は相変わらず低迷、よってマネーサプライ(マネーストック)も底這い状態である。
米国経済はまったく上向く兆候がなく、ただひたすら対処療法的にお札を刷っては、FRBが各種債券(GSEがらみの債券や証券)を買い込んでいるのだと推測される。どこまでこの対処療法が役立つかはわからないが、どこかで大破綻が来るのは間違いないだろう。
おそらくこの後最初に来る大きな動きは現金化のドル高だと思うが、その前に揺り戻しの大きなドル安があるかもしれない。長期的トレードとしては、今やっている金ロング、NY株ショートは間違いないところだと思っている。このL&Sは折りを見てさらにポジションを増加させていく予定である。金単独の買いについては、まだ今後下がる可能性があると見ているので、単独でのロングは自分はもうすこし遠慮しておきたい。
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