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スリム・ゲイラード&スラム・スチュアート ”レッド・ルースター” ”チャイナタウン・マイ・チャイナタウン”

 
 
 
 スリム・ゲイラード(Slim Gaillard)はジャズ・ギタリスト、ピアニストです。ただジャズといっても、ノヴェルティー・ソング(コミカルでナンセンスでユーモラスな音楽)の人なので、その音楽は笑いにあふれています。日本でいうとお笑いのミュージカル・ボーイズ系なのですが、スリムゲイラードはピアノ、ギター、ヴォーカルともジャズミュージシャンとして一流の腕前をもっています。
 1937年にスリム・ゲイラードは、ベーシストのスラム・スチュアート(1914~87年)と出会い意気投合、ジャズ・ノヴェルティー・グループの「スリム&スラム」を結成します。
 スラム・スチュアート(Slam Stewart)は1940年代にはレスター・ヤング、アート・テイタム、コールマン・ホーキンなどジャズ・ジャイアンツのグループのベーシストを務め、1945年にはチャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピーのビバップ・グループの録音に参加しました。1980年代まで現役のジャズ・ベーシストとして活躍し、SAVOY、BLACK&BLUEなどのレーベルにソロ・アルバムを録音しています。
 スリム&スラムは1938年に”Flat Foot Floogie"が大ヒットし、8週間1位を記録、その後も”Chickin & Rythm”などの曲をリリースしました、スリム&スラムは、スリム・ゲイラードが1942年に兵役に就き、解散するまで続きました。
 アップしたのは代表曲”Red Rooster(Chickin in Rythm)"です。”コケコッコウ、コケッコウ、チッキン・リズム”と”パカパカ”と言っているだけのナンセンスなノヴェルティー・ソングです。
  
  
 
 
  
 アップした”Chinatown My Chinatown"は、スリムゲイラードが中国人に扮して、インチキ中国語を話すという曲で、後半のインチキ中国語が爆発するところは面白さいっぱいです。     (Kann Dorao)
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ジェリー・マリガン Gerry Mulligan Quartet ”Burnie's Tune” ”Prelude in E minor”

 
 
 
 ジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)(1927~96年)は、アメリカのジャズ・バリトンサックス奏者、作曲家、編曲家です。1946年にジャズ・ドラマー、ジーン・クルーパーのバップ・バンド、次にクロード・ソーンヒル楽団の編曲スタッフになり、1948年にはマイルス・デイヴスのバンドに参加、アルバム「クールの誕生(Birth of Cool)」で、作曲・編曲・バリトンサックスを担当しました。
 1949~51年にはマイルス・デイヴィス・グループとの活動と並行して、トロンボーンのカイ・ウィンディング、ジョージ・オールド、エリオット・ローレンス楽団などの編曲を、1951年には初ソロアルバム「Mulligan Plays Mulliggan」を録音しました。
 1952年にロサンジェルスに移り、トランペッターのチェット・ベイカーなどとジェリー・マリガン・クァルテットを結成し、Pacific Jazz レーベルからアルバム「Gerry Mulligan Quartet」を録音します。ジェリー・マリガンの編曲が素晴らしく、チェットベイカーのソロ、ジェリーマリガンとのアンサンブルも秀逸です。
 アップしたのは同アルバムからジェリー・マリガン作曲・編曲の”Bernie's Tune”で、今聴いても格好良くて、ジェリー・マリガンが1950~60年代にヒップでクールなジャズ・ミュージシャンとして人気が高かったのが分かります。 
  Gerry Mulligun(bs) Chet Baker(tp) Bob Whitlock(b) Chico Hamilton(ds)   
 
 
 

 

  ジェリー・マリガンのアルバム「Night Lights」(1963年録音)から、ショパンの曲をジャズにアレンジした"Prelude in E Minor"です。ジャズ評論家、油井正一氏の深夜のFMジャズ番組のテーマ曲に使われていました。   (Kann Drao)
 
 Gerry Mulligan(bs) Art Farmer(tp,flh) Bob Brookmeyer(tb) Jim Hall(g) Bill crow(b) Dave Baily(ds)
 
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