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1964~66年の映画音楽 ③ 「太陽のかけら」 「リーザの恋人」

 
 
  1960年代まで、地味な外国映画(特にヨーロッパ映画)を日本で公開する時に、タイトル音楽を変えて上映することがありました。日本人の好みにあった曲に変えるか、日本で新しく曲を作ってしまい、ラジオの洋楽チャートにランクされ、映画がヒットイメージ 1するようにしました。
 最も有名なのはギリシャ映画の「夜霧のしのび逢い」(1965年)です。映画とは関係のない、1964年にヒットしたクロード・チアリのギター曲”La Playa"を、タイトルだけでなく映画の随所に用いて、映画とレコードを大ヒットさせてしまいました。
 UPした1965年スウェーデン映画”太陽のかけら”(1966年1月公開)もテーマ曲を、映画とは関係のないミハエル・ホルムの曲をクラリネット奏者のロジャー・ベネットが演奏しているものに差し替えて日本で公開されました。哀愁のクラリネットとメロディーが人気を呼び、TBS「今週のベスト10」で、2月17日に1位にランクされました。
 
 
 
 
 
 「リーザの恋人」は1964年(1965年9月公開)の伊・仏・スペイン合作映画で、モーリイメージ 2ス・ロネ主演のメロドラマです。音楽は映画からカンツォーネ・ポップス・ロックまで幅広く活躍しているルイス・エンリケ・バカロフです。バカロフはフェリーニの「女の都」(1981年)「フェリーニの夢」(1982年)などの映画音楽を書いています。
 UPした「リーザの恋人」は、演奏が日本のオーケストラだと思われる「カルロバス・カレーラ楽団」です。楽団名はルイス・エンリケ・バカロフからとったのでしょうか。
 TBS「今週のベスト10」では、1966年1月までトップ10にランクされていました。
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