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デューク・エリントン、アリス・バブス Duke Ellingto/,Alice Babs "Stoona" デ
デューク・エリントンに興味有る方に、最初に聴いてほしいCDは「Duke Ellington in Sweden 1973」です。
デューク・エリントンの音楽は、モダンジャズよりとっつきにくく、良さがわかるまでモダンジャズよりかえって時間がかかります。
その理由をいくつかあげると
①1926年の初録音から亡くなる1974年まで、膨大なレコーディングをしているので、どれを聴いていいのか分からない
②1920年代から40年代の録音はあまり音がよくない
③ビッグバンドなのでジャズのイメージと違ってポピュラー音楽っぽい
④エリントンのアレンジは不協和音を使う場合があって、なんだか変な感じ
⑤1960~70年代には組曲のアルバムがいくつもあり、少しどろどろしていて聴きにくい
⑥評論家や本・雑誌が薦めるエリントンの1950~60年代ののアルバムはそれほど面白くないものがある。
たとえば「アット・ニューポート」(1956年) ポール・ゴンザルベスのバリトンサックスが売り物だが、アドリブ・ソロが長すぎて飽きてくる。 「マネー・ジャングル」(1962年) チャールス・ミンガスとマックス・ローチとの共演だが、エリントンの音楽の本質からは遠く離れていて、フリージャズやコルトレーンなどハードなジャズを好む人向け 「ポピュラー・エリントン」(1966年) 代表曲を再録音したものだが、アレンジが今一歩で何回も聴きたくなるほどではない、など。
「Duke Ellington in Sweden in 1973」は、1973年のスウェーデンでのコンサートをライヴ・レコーディングしたものですが、とにかく内容が素晴らしいです。
音が良く、臨場感満点。エリントンのアレンジが冴えわたっていて、演奏者・ソロイストも本領を発揮、特に1963年よりエリントンと共演しているスウェーデンの女性歌手アリス・バブスのヴォーカルが最高です。
1974年にエリントンは逝去しますが、その前年までエリントン楽団の演奏は全盛期のまま、衰えをみせてなかったことに驚いてしまいます。
輸入盤で今でも入手可能ですので、初めてデューク・エリントンの音楽を聴いてみたいという方に、是非ともお勧めです。
アップしたのは、エリントンが1963年にスウェーデンに渡欧した際に、アリス・バブスとレコーディングしたアルバム「Serenade to Sweden」から"Stoona"です。アルバムは1966年にリリースされました。
エリントンは楽団のなかでのヴォーカルを、オーケストラの一部ととらえて、ヴォーカルを器楽的に使う傾向があります。そのためか、エリントン楽団のヴォーカリストはメロディーを崩してアドリブをする人よりも、音程がしっかりしていて気品のある声の人(アル・ヒブラーやアイヴィー・アンダーソンなど)が多いです。
アリス・バブスも声がやさしく美しく、音程がしっかりしているのでエリントンの音楽にはぴったりだったのだと思います。
このアルバムには他に”I Didn't Know about You"やタイトル曲の”Serenade to Sweden"など佳曲が収録されています。
「Alice Babs & Duke Ellington Serenade To Sweden」アルバム全曲UPされていました。
A1 Serenade To Sweden 00:00
A2 The Boy In My Dreams 03:21
A3 Stoona 05:59
A4 La De Doody Doo 09:00
A5 Strange Visitor 11:19
A6 Azure 13:31
A7 Come Sunday 16:24
B1 "C" Jam Blues 21:26
B2 I Didn't Know About You 24:09
B3 Satin Doll 28:29
B4 Take Love Easy 31:16
B5 Babsie 34:44
B6 (I Want) Something To Live For 36:36
B7 I'm Beginning To See The Light 39:32
B8 Untitled Lullaby 42:15
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