マガジンひとり

自分なりの記録

世界の音楽 — 麻薬

2020-10-15 18:18:36 | 世界の音楽
『続・危ない薬』(データハウス)で桂川直文氏が記しているように、「大麻はドラッグのスタンダード」である。セット(体調/心の状態)やセッティング(環境)によって、アッパーにもなればダウナーにもなり、またマイルドな幻覚作用も有している。LSDやMMのような幻覚剤は別として、摂取すれば必ず気分が良くなるハード・ドラッグと異なり、陽気になることもあれば、落ち込んでしまうこともある。パッと目が醒め、体が軽くなり、動き回りたくなるときもあれば、ジッと固まったり、眠たくなってしまうこともある。ゆえに、大麻との付き合いを自らの体と心でしっかりマスターするということは、あらゆるドラッグ体験における堅固なる礎となる。また、大麻の吸引や摂取(食べる)が、他のドラッグのトビを高める、つまりベースとなることも、言わずもがなの常識。ほとんどのドラッグ・セッションは、まず大麻から始まり、大麻で終わる。ただし、アッパー、分けても覚醒剤の作用は、大麻によって「戻る」ことがしばしばなので、クール・ダウンしないのなら眠剤を使用した方がいい。 —(青山正明/『危ない薬』以降のドラッグ事情/データハウス・危ない1号4巻・1999)

中村とうよう「ぼくは60年代にはプロテスト・フォークを持ち上げて、60年代後半からフォークじゃなくロックだなんて言い出したんだけど、それは言葉という意識の表層部に働きかけるものよりも、肉体とか意識の下部に伝わるビートやサウンドをもつロックのほうが文明を根底から突き崩すパワーをもってるんじゃないかと考えたから。歌詞なんて意味わかる必要ない。ただハッキリ言っておきたいのは反知性主義はダメだということ。『宝島』の北山修平の、オトナになるな、ロック聞いてマリファナ吸ってるのが素晴らしい生き方だというのは明らかに反知性主義で、体制にとってこれほど都合のよいことはない」
後藤美孝 「自らをロック世代・ビートルズ世代と呼ぶ言葉の裏には、自分がいまここに存在している歴史性・民族性みたいなものを切り捨てて、自分は別のものなんだという自己絶対化の考え方がある。音楽雑誌も甘い言葉を振りまいて、若者文化の形でレコードを買ったり洋服を買ったりすることがロックだということにしてしまった」
中村「ダグラス・ラミスのボブ・ディラン論に、彼が白人ティーンエイジャーだったころ、身体が本能的に黒人の踊りのビートを求め、それを満たしてくれたのがロックだったとある。ロックが文化を変革する力を持ち得るとしたら、やはりそれが黒人の音楽を基盤としていたからだと考えざるをえない。ところがロックは黒人から離れて白人の若者文化となり、とくにウッドストックは完全に白人のお祭りで、人が集まってユートピア幻想を分かち合っただけのことで、変革の一歩になんかならないってことが、さらにオルタモント(のフリーコンサート)で黒人青年が殺される象徴的な事件で証明されてしまった」
戸井十月「マリファナで意識は変わらないし、変わったやつは見たことないし、基本的に楽なところに基盤を置いて楽なことを追求する、ラミスはそれを快楽主義って呼ぶんだけど、いまのままで快適なら世の中を変える必要もないわけで」 —(ロックを取り巻く70年代の文化状況を総点検する/ミュージック・マガジン1977年4月号)


金ねーくせに何やってんだよ!!
へへ…やめられなくて…

以前ナダルさんは「大宮の劇場の合間が長い」せいにしていたが、やめられないようなもの=飲む・打つ・買う系統の娯楽はだいたい一つところに集まっており暗に連携してなけなしの金を奪おうとする。ギャンブルで勝った金も女がらみで根こそぎ奪われたり。

アイフォン・アマゾン・グーグル・ツイッターなどは手を汚さずもっとスマートにこれを行う。ネットとスマホ(バカホ)の普及により人間の物資化に拍車がかかり、さらにコロナによって間接的に人をコントロール・選別して儲けようとの動きも。自分は儲ける側だと考える、たとえばネット論客には生活保護や年金を廃止して代りに月70000円程度を収入の低い全国民に支給するベーシックインカム制度を推奨すると同時に大麻は無害だから解禁するべきと謳う者が少なくない。

元々大麻は欧米では医療用のみで使われ、向精神薬として嗜む習慣はブラジルに連れてこられた黒人奴隷からやがてメキシコ⇒第一次大戦後に米国へと広まり、南部のミュージシャンはとくにこれを好んだという。「自分は大麻の快楽をコントロールでき乱用しない」とのうぬぼれはもっと強い麻薬に向かわせ、身を滅ぼす。ベーシックインカムと大麻解禁を実現すればネット論客の仲間=自民党や竹中秋元やベネッセや吉本興業は半永久的に儲かるが日本は滅びる(後注:特に統一教会・ジャニーズ事務所・ホストクラブを追加)。




The Harlem Hamfats / Weed Smoker's Dream (1936 - Dope & Glory: Reefer Songs der 30er & 40er jahre)



Champion Jack Dupree / Junker Blues (1941 - Flashbacks #1: Drug Songs 1917-1944: High & Low)



The Velvet Underground / Heroin (1967 - The Velvet Underground & Nico)



Townes Van Zandt / Waiting 'Round to Die (1968 - For the Sake of the Song)



Black Sabbath / Sweet Leaf (1971 - Master of Reality)



Funkadelic / Maggot Brain (1996 - Live: Meadowbrook, Rochester, Michigan - 12 Sept, 1971)



Lynyrd Skynyrd / The Needle and the Spoon (1974 - Second Helping)



Peter Tosh / Legalize It (1976 - Legalize It)



Red Hot Chili Peppers / Under the Bridge (1991 - Blood Sugar Sex Magik)



MGMT / Time to Pretend (2005 - EP)



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