
自称ロンハー評論家。としましては腕利きの芸人さんがガチャガチャやり合う企画もよいですがモデルや女優といった笑いと縁遠い筈の女たちが芸人を凌ぐ爆発をみせてくれるような企画こそロンハーならではと思います。の中でも頂点として推したいのが2015年2月と4月にOAされた「格付け女・まぜるな危険SP」。共に矢口真里・三船美佳ら不倫・離婚問題を抱える女たちにダレノガレ明美・重盛さと美の若手が鋭い指摘を浴びせる構図であるが2月と4月で顔ぶれが少し異なり、4月のみ登場した麻木久仁子さんに重盛さんが「美人で頭のいい人はロクな結婚生活を送れない」、さらに一般からの高評価で舞い上がって自分はまだイケるとアピールし出した麻木さんに対し「熟女のほてりと焦りはみるに耐えない」と追い打ちを掛けた場面は秀逸であった。
麻木さんはこれをさかのぼる2013年10月の「熟マゲドン」にも登場しており、まず千原ジュニアさんを指名して思いのたけを述べ、結果はカップル成立しなかったが「思っていることをちゃんと伝えられてよかった」と上気した様子で、その表現能力はデヴィ夫人が「くっだらない番組と思ってたけどイイ番組ねえ」と感心するほど。自分大好きで、ドラマの主役でいたい人なんだと思う、麻木さんは。なのでジュニアさんにしても少し危険な匂いがすることでお眼鏡に叶ったのだろうし、2度の離婚や不倫なども一時の愛欲にのめり込みたい人と思えば納得。重盛さんの指摘は正しい。麻木さんはツイッターではリベラル思想のリツイートが多く、私はロンハーの面白い麻木さんは好きだがツイッターのリベラルぶっている麻木さんは好きになれずフォローを短期間で解除しました。

Piss Factory (1974 - Oh Yes We Can Love: a History of Glam Rock)
「ニューヨークへ出てビッグスターになる。工場へは決して戻らない。わたしを見て」。ブライアン・フェリー1945年、デビッド・ボウイとマーク・ボラン1947年、アリス・クーパー1948年。当初はパティ・スミスがグラムロック史のコンピCDに?といぶかったが彼女が1946年生まれであると知り納得。自分!自分!自分!と前へ出ようとするベビーブーマーの姿勢こそグラムの粋であった。

Gloria (1975 - Horses)
Free Money (1975 - Horses)

Ask the Angels (1976 - Radio Ethiopia)
Pissing in a River (1976 - Radio Ethiopia)

Because the Night (1978 - Easter)
Babelogue/Rock 'n' Roll Nigger (1978 - Easter)
パティ・スミスは文学的・退廃的な歌詞や写真家ロバート・メイプルソープによる中性的なポートレートにより米国の「パンクの女王」として話題を集めた。音楽に触れたのはずっと後になるが彼女の存在を私が認識したのは高2のとき橋本治さんの『桃尻娘』が文庫化され、「パティ・スミスなんか自分のLPの写真に平気で腋毛生やかしてるわよォ」という主人公の発言によって。桃尻娘シリーズでは70~80年代の東京の若者群像が言語感覚・ファッションなど巧みに描かれていたが橋本さんも48年生まれのベビーブーマーなのである。

Frederick (1979 - Wave)
Dancing Barefoot (1979 - Wave)

People Have the Power (1988 - Dream of Life)
人びとは力を持っている。うわべだけリベラルに寄せて復帰。しかし力強いロック曲で私のチャート前期(1980-91)最長となる10週1位、88年の年間1位。ちなみに年間2位はサーカスに売られた子どもたちによる「ガラスの十代」。の一人である諸星和己さんもロンハーで何度か活躍しましたな。