Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

泥より出でて…(ハスイロウミウシ)

2021-07-20 19:37:58 | ウミウシ

台風6号は危惧していたとおりスピードを落とし、沖縄島の南の海上を西進中です。

今後も勢力を強めながら、ゆっくりと西進を続けるようです。

暴風雨の時間が長~く続きそうな予報になってます…。

風は強い北東。雨。

■■

『水芙蓉』、『不語仙』、『池見草』、『水の花』。

これらは全て一つの植物の異名。その植物とは『蓮』です。

日本での古名は『はちす』、つまりは蜂の巣。これは花托(花のベース部分)の形状を蜂の巣に見立てたとするのが通説なのだとか。『はす』はその転訛なのだそう。

7月の誕生花であり、夏の季語でもあります。

『蓮は泥より出でて泥に染まらず』という慣用句がありますが、ハスの花は清らかさや聖性の象徴として称えられることが多いのだとか。

仏教では花を咲かせる姿が智慧や慈悲の象徴とされ、如来像の台座は蓮華をかたどった蓮華座だったり。あるいは厨子の扉の内側に蓮華の彫刻を施したり。さらには寺院では、仏前に『常花』と呼ばれる金色の木製の蓮華が置かれていたりするのだそう。

ハスの葉はその微細構造と表面の化学的特性によって、決して濡れることがないのだとか。つまり葉の表面についた水分は、表面張力によって水銀のように丸まって水滴となり、泥や小さい昆虫やその他の異物を絡め取りながら転がり落ちるのだそう。

この現象は『ロータス効果』として知られているのだとか。

前述の『蓮は泥より出でて…』は、科学的にも裏付けられているのですね。

ちなみに森永乳業のヨーグルト製品に採用されている蓋は、この『ロータス効果』を再現して裏側にヨーグルトがくっつかないようになっているのだそうですよ。

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さて…

〈イロウミウシ科アデヤカイロウミウシ属ハスイロウミウシ Goniobranchus preciosus 21年5月11日 沖縄島安和〉

学名種小名は『貴重な、上品な』の意。

清らかさや聖性に繋がりそうな名前にも思えたり…。

ハスの花は白またはピンク色。

ハスの花の地色を纏うウミウシです。

 

 

コメント
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