Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

天鵞絨(ゴマフビロードウミウシ属の1種)

2021-07-06 19:22:33 | ウミウシ

梅雨が明けてから暑~い日が続いてるやんばるです。

ざっと降る雨が心地よかったり。でもそれさえも物足りなく思える日も…。

日陰で風に吹かれていないと、なかなかに灼熱です。

この先も鋭い日差しの暑~い日が続く予報です。まあ、鋭い日差しは大好物ですけど…。

風は南東。晴れ、一瞬だけ雨。

■■

『天鵞絨』

『てんがじゅう』と読むのだとか。

日本では、ポルトガル語のベルード(velude)から転訛した『ビロード』という名の方が一般的ですね。

ビロードは添毛織物の一つ。その発祥地はよくわからないのだそうですが、中世においてすでに地中海沿岸で生産されていたのだとか。

やわらかな肌触りと深みのある色調が特徴で、軽くて温かく、着心地が良いのだそう。

日本には天文年間(1532~1555)にポルトガル商船によってもたらされたのだとか。

それでポルトガル由来の呼び名になったのでようね。ちなみに英語だと『ベルベット』になるのだそう。

冒頭の天鵞絨は、『白鳥の羽毛のような手触り』という意味なのだとか。

伝来した当初は絹製の生地を指していたため、このような和名になったのだそうです。

天文年間と言えば、室町時代から戦国時代へと移っていく頃。

ビロードは戦国武将たちの陣羽織やマントととして愛用されたのだとか。

上杉謙信所用と伝えられる、緋地花唐文様のビロードのマントが有名です。

ビロード(ベルベット)は滑らかなものの象徴で、チェコスロバキアでスムーズに成功した革命が『ビロード革命』と呼ばれていたり。

のど越しが滑らかな『ブラック・ベルベット』なるカクテルもあったり。

またサッカーの小野伸二選手の滑らかなパスは『ベルベット・パス』と名付けられていたりするのだそうです。

■■

さて…

〈ツヅレウミウシ科ゴマフビロードウミウシ属ゴマフビロードウミウシ属の1種 Jorunna sp. 21年4月27日 沖縄島安和〉

この子も、触り心地は滑らかなのでしょうか。

試してみることはないでしょうけど…。

 

 


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