Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

鬼神から善神(ヤシャベラ)

2020-09-01 09:35:10 | ベラ科

台風9号の暴風雨が続いているやんばるです。

今のところ停電はしていませんが…。

今日一日は激しい風雨が続きそうです。

風は激しい南東。暴風雨。

■■

三蔵法師、というキャラクターをご存じでしょうか。いやもちろんご存じですよね。

中国四大奇書の一つ、『西遊記』に登場する僧侶。主人公『孫悟空』の師匠です。西遊記はSFですから三蔵法師は架空のキャラクターですが、そのモデルとなった実在の人物がいます。

それが『玄奘三蔵』という唐の時代のお坊さんです。唐からインドに17年間かけて旅をして、大般若経などの経典を持ち帰った人物です。その旅をSFにしたのが、西遊記です。

しかし実際の旅の様子を伝えた書物にも、実はSF的な伝説が残っているのだそう。

それは玄奘三蔵がインドから唐への帰国の途中に、川のほとりで鬼神に出会うというお話です。

その鬼神の名は深沙大将(じんじゃだいしょう)。彼は玄奘三蔵に、法師は六回前の前世から衆生を救うためにインドに行かれているのですが、経典をたずさえた帰り道に、私は六度法師を殺しその経典を奪ってきました。今こうして法師とお目にかかるのは七度目です。以前にも増して多くの経典を持って帰られた法師の姿を見て、その仏法に寄せる情熱を私はようやく理解することが出来ました。六世もの間法師に犯してしまった罪を心から後悔しています。

という感じで、泣きながら謝罪したそうです。

玄奘三蔵はもちろんその行いを許し、深沙大将は以後未来永劫経典を守護し、経典を信じる者を援護すると硬く誓約したのだとか。

こうして仏法および仏教徒を守護する『護法善神』が誕生したという物語。つまり鬼神であった深沙大将が善神になったという物語ですね。

この場合の鬼神とは古代インド神話に登場する鬼神、つまりは『夜叉』のことです。この夜叉が仏教に包括され、守護善神になったという物語です。

因みに深沙大将は、西遊記には『沙悟浄』として登場しているのだそうです。

■■

さて…

〈ベラ科モチノウオ亜科モチノウオ属ヤシャベラ Cheilinus fasciatus 20年7月17日 沖縄島新里〉

画像はまだ幼い個体。

学名種小名は『帯(状斑紋)のある』の意。

幼魚も成魚も、体側に暗色系の帯状模様を纏っています。

 

 


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