Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

旅は終わらない(リュウグウウミウシ)

2020-05-19 18:16:50 | ウミウシ

台風1号は沖縄島に接近する前に熱帯低気圧に変わり、特に問題なくあっさり去って行きました。

まあ強い雨を降らせはしましたけど、そもそも雨の季節だったので…。

むしろ通過後の強制晴れが気持ち良かったりしました。

で、本日はきっぱり梅雨…な空模様。

風が北寄りで、ひんやりとした雨の一日になったやんばるです。

風は北~北東。曇のち雨。

■■

このブログで何度も取り上げている小惑星探査機『はやぶさ2』のこと。

今月は『はやぶさ2』に関するニュースが2つ配信されています。

一つ目は7日に米科学誌サイエンスに発表されたもの。それによると小惑星『リュウグウ』に着陸した際に舞い上がった画像から、『リュウグウ』はかつて太陽にかなり近い軌道を回っていたらしいことがわかったのだとか。

昨年2月に着陸した際の画像を解析した結果、30万~800万年前の間に太陽にあぶられてできた微粒子をカメラが捉えていたのだそうで、『リュウグウ』はかつて水星よりも内側の軌道にいたのではないかと推測できるのだそうです。

『リュウグウ』は地球から3億キロメートルも離れた場所ですが、その過去の状態が推測できるってすごいなぁ…と思えたり。

二つ目は『はやぶさ2』自身のこと。12日にメインエンジンであるイオンエンジンに点火し、地球を目指す最後の加速を始めたのだとか。

機体は正常で、今年の11月~12月に『リュウグウ』のサンプルが入ったカプセルを地球に送り届ける予定なのだそう。

『はやぶさ2』のプロジェクトはすこぶる順調に進んでいるようで、今年の年末が楽しみです。

ただし、11月~12月に『はやぶさ2』が地球に帰還するわけではありません。実は帰還するのはカプセルのみ。では『はやぶさ2』はというと、その後別の小惑星を目指すのだとか。目的地として、2030年ごろに到着できる複数の候補が検討されているのだそうです。

『はやぶさ2』の旅はまだまだ終わらないようです。

次の旅でも、いくつもの宇宙の謎を解き明かしてくれるかもしれませんね。

■■

〈フジタウミウシ科クロスジリュウグウウミウシ亜科クロスジリュウグウウミウシ属リュウグウウミウシ Roboastra gracilis 20年3月18日 沖縄島安和〉

学名種小名は『細長い、繊細な』の意。

近縁種のイシガキリュウグウウミウシよりも体が細く、小さいのが特徴です。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする