Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

かひご形(キホシミガキブドウガイ)

2018-07-27 19:51:52 | ウミウシ

青空から陽光サンサン、海はベタ凪~な本日のやんばるです。

風は北寄りですが、弱すぎて涼風とはいえず…。

当分の間、こんな感じの日が続きそうです。

台風12号はどんどん西へと進みそうですが、うねりが入るかなぁ…。

風は北東。晴れ。

■■

当たり前のことですが、卵は自力で動くことはできません。

卵を産み育てる巣は、捕食者になるべく襲われることのない場所に作られます。

飛ぶことができる鳥類は、木の上や崖などの高所に巣を作り、卵の安全度を高めようとする戦略を進化させてきました。

その結果、卵が落下してしまうという危険度が高まってしまいました。

そこで鳥類は、一方を鋭くし、他方を鈍角にするという楕円形を進化の中で生み出しました。

こうして卵は転がりにくく、転がったとしても元の場所に戻ってくる軌道を描き巣から落下しにくいという、いわゆる卵形になったのだとか。

楕円形のことを英語で oval (オーバル)といいますが、これはラテン語で卵を意味する ovum からの言葉なのだそう。

ですから卵形も、サーキットや陸上のトラックのような長円形も、あるいは対象軸をもつ楕円形も、みんなオーバルと呼ばれるのだとか。

卵は玉子とも書きますが、これは形が球状であることから『玉の子』で、『たまご』と呼ばれるようになったのだそう。

この言葉が広く用いられるようになったのは、江戸時代以降であるのだとか。

それ以前は、『殻(かひ)の子』という意味で『かひご』と呼ばれていたのだそう。

実は『卵』はそもそも『かひご』に用いられた漢字なのだとか。

後に呼び名が『たまご』に変化したため、『卵』も『たまご』と読まれるようになったのだそうです。

■■

さて…

〈ブドウガイ科ミガキブドウガイ属キホシミガキブドウガイ Haminoea ovalis 18年6月14日 沖縄島安和〉

学名種小名は『オーバルの、すなわち楕円形の、卵形の』の意味。

こんなにカラフルだと、イースター・エッグ(復活祭の卵)のようにも思えたり…。

 

コメント
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