湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

国防としてのワクチン開発

2021-06-28 18:28:39 | Weblog
国産コロナワクチン開発が遅れた件で
産経新聞に続報が出ていたので、紹介します

再生医療ベンチャー「メガカリオン」の創業者三輪玄二郎氏は
血小板製剤の開発を進めていたときに

「国防総省の助成金の対象にしたい」

と、米国大使館の男性から声をかけられました

申請書類はわずか数ページ
日本の助成金申請に比べて極めて簡素です
しかし、支援は受けませんでした

「技術は素晴らしいのに、実用化で外国に先を越される」

その失敗を繰り返すことになるからです
元経産省次官松永和夫氏から説得されたのです

米国は医薬品開発を「国防」とみなしているのです
米国や英国、中国、ロシアは、平時から
バイオテロをなどを想定し、ワクチン開発を進めています

米国では
炭疽菌入りの郵便物が郵送された2001年の事件以来
軍が急速にワクチン開発への関与を強めました

米国防総省が2013年
2500万ドル(約27億円)を援助したのは
モデルナ社のmRNAワクチンの開発です
今回、その技術で新型コロナウイルス用のワクチンが開発されたわけです

中国でもコロナウイルスのワクチンは開発されています
共同開発したのは、人民解放軍
エボラ出血熱ワクチン開発に関わった女性少将が指揮をとりました
人民解放軍の貢献は中国の制度の優位性を証明するものとして
習近平指導部によって喧伝されているのです

ワクチン開発を国防の手段と位置づける発想は、日本には皆無です
日本政府は、今年6月
ワクチン開発や生産体制の強化に向けた戦略を閣議決定しました
しかし、戦略には、ワクチンを国防の手段と定義する文言は無く
中心となって携わる省庁として挙げられた中に、防衛省はありませんでした





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