湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

市場経済と匿名投票・・・お金の上手な使い方

2018-12-31 22:03:39 | Weblog
店頭で、名乗らず、現金を支払い、商品と交換する
この当たり前の行為が
匿名で、立候補者の名前を書き込み投票する
民主主義選挙の形式と同じです

一番人気のある商品を選ぶことと
一番人気のある政治家を選ぶことが
同じ形式でなされています

市場経済は民主主義なのです

一番多くの商品を売った者が、一番多くの金銭を手にし
そのお金は、商品を作った者や、商品を運んだ者
さらには、商品のための原材料を提供した者達に、分配されます

市場では、人々の求めるモノを提供した者が、収入を得るわけです
それに協力した者達は、何らかの分配を受けます
そうして得られた利益は、次の商品提供に再投資されます
再び、人々の求めるモノが生産されることになります

市場経済とは、なんと素晴らしいメカニズムでしょう!

良い商品を選び抜くこと
それが安ければ、迷うこと無く買えば良いし
仮に、高いと感じても、思い切って買ってしまうこと
そうした行為の積み重ねが
社会に必要とされる商品を増やしていくのです

商人は、必ずしも、社会を良くしようとは思っているわけではありませんし
消費者は、自分の都合だけで商品を選んでいます
そんな人々のエゴイズムが、集積されると
いつの間にか、社会を進歩させているのです

これが、アダム・スミスの言う

「神の見えざる手」

です

私は、道徳感情が無意味だとは言いません
また、エゴイズムに徹した行動が正しいとも思いません
しかしながら
全ての人間からエゴイズムを排することなど不可能である以上
市場経済こそは、道徳とエゴイズムが共存する

”神のシステム”

だと思うわけです

私達は、共産主義者が、立派な理想を掲げながらも
市場経済を否定したがために
民主主義も、道徳も、破壊し
平等を実現するどころか
とんでもない不平等の独裁政治を生み出したことを、知っています

「たかが買い物、されど買い物」

なのです

”買い物の自由”の中に”人間の自由”の多くが含まれています
利益を求める行為の中から、人類の進歩が生まれます
”買い物の自由”を奪われた時
人間は、その他の自由も、進歩のチャンスも
簡単に奪われてしまうのです

・・・さて、今年も、いよいよ最後になりました

皆さん、よいお年を!
コメント (1)
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