湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

ゴーン氏への複雑な思い

2018-12-04 14:08:20 | Weblog
カルロス・ゴーン氏のことを考えると
私は複雑な思いにとらわれます

「コストカットして黒字を出すことなど誰でもできる」

と、言う人がいます・・・その通りでしょう

ただし
誰でもできることをしたのが
ゴーン氏だけだったということです
他の経営者は、自分の意志を通すことができず
日産を赤字から救うことができませんでした

小さなルノーが大きな日産を支配することになったのも
関係した日本人がバカだっただけです
日産の潜在価値が分かる日本人がいなかったのです
あるいは、売国奴みたいな連中が多かったのです

いずれにしろ
日産の問題の本質は日本側にあります
日産が、せっかく良い資質を持っていても
日本人経営者は、それを生かすことができませんでした
それは全て、日本側の問題なのです

新聞に出ていた、ある日産の元幹部の思い出話です
彼は、ゴーン氏とは合わないと考えられて
ゴーン氏が来る前に、日産から関連会社に移ったそうです
初めてゴーン氏を見たのは
社員食堂で、ただ一人、ピラフを食べていた姿だそうです

私は、この話を読んで
なんとなく、ゴーン氏に好意を抱きました
ただ一人、社員食堂でピラフを食べている社長は
私には魅力的に見えます
こうした孤独に耐えられる日本人経営者は少ないように思います

日本には、いつも調整役しかできず
リーダーシップのとれないサラリーマン経営者が多すぎます
確かな信念を持たず、人の顔色ばかり伺っています
こんな連中には、経営の補佐の地位は与えても
断じて、経営の実権を与えるべきではありません

私は、日本企業のトップは、外国人でもかまわないと考えます
ただし、周囲の日本人は、自信を持って
外国人経営者に、日本のルールを守らせなければいけません
そうした文化や慣習が日本企業に生まれれば
今回のような事件は、起きにくくなるでしょう



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