昔は昔、今は今

12月になると
なぜか急に、せわしない気持ちになります
実際、皆さん忙しく、仕事の段取りが大変です
何事も、ついつい、急ぐことになってしまうのです

ただし、最近は
昔のように忙しそうにする人はいなくなりました
人をせき立てて、大声を出したり、怒鳴ったりすれば
それだけで顰蹙をかうからです
その分、世の中が穏やかになり、のんびりしてきました
これはこれで、いいことです

何事につけ、昔が良かったなどという意見は要注意です
今の方が、良いものはいっぱいあります
私達の生活は、日々、改善されているからです

ただし、勿論、昔が良かったこともあります
人々の情の深さや誠実さは
私の実感では、昔の方が良かったです
ただし、これも
私が、たまたま、そういう幼時環境で育ったというだけで
社会全体が、どうだったかは、分かりません

今の人は、少なくとも、表面的には穏やかです
ただし、心の底で何を考えているのか分からない
不気味さを持つ人もいます
しかしこれも、今に限ることではないでしょう
子供の時は、そういう人に接する機会が少ないので
昔は、こんな人はいなかったと、思えたりするのでしょう

昔という言葉が
自分の”昔”なのか、社会全体の”昔”なのか
つまり、自分の幼児期の記憶に限定するのか
その時代の社会全体についての印象なのか
これを、客観的に判断することは簡単ではありません
信頼できる統計データでもあれば
なんとかなるかもしれませんが・・・